国立公園の虫取りは、場所と虫の種類によって扱いが違う
国立公園で昆虫を捕まえられるかは、行く場所の区域と対象の虫によって変わります。特別保護地区ではすべての動物の捕獲などが原則禁止され、特別地域では指定された動物の捕獲などが規制されます。 国定公園にも同様の仕組みがあります。環境省の動物保護の案内で説明されています。
旅行では、行きたい園地や遊歩道の名前を決めてから調べると分かりやすくなります。捕まえる体験をしたいのか、山や草原の虫の暮らしを見たいのか。子どもと楽しみを選ぶと、その場所に合う予定を立てられます。
特別保護地区・特別地域・普通地域は何が違う?
地図に出てくる名前は、自然公園法で定める区域の区分です。虫取りに関係する部分をまとめると、次のようになります。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 区域 | 昆虫採集に関係する扱い | 出かける前に分かるとよいこと |
|---|---|---|
| 特別保護地区 | すべての動物の捕獲などが原則禁止 | 遊歩道から見る、写真で残すなどの楽しみを考える |
| 特別地域 | 指定動物の捕獲などが許可の対象 | 行く公園で指定されている動物を確認する |
| 普通地域 | 特別地域とは規制の仕組みが異なる | この名称だけで採集可とは判断せず、施設や地域の案内も読む |
特別保護地区・特別地域には許可制度がありますが、家族のお出かけで自由に捕まえてよいという意味ではありません。また、自然公園法とは別に、保護対象の生き物や天然記念物などに関する決まりが重なる場合もあります。制度の詳しい説明は環境省「国立公園における届出・申請」にまとまっています。
「国立公園」と、昭和記念公園などの「国営公園」は別の制度です。都市の公園を調べたい場合は、公園の虫取りルールの読み方が参考になります。
旅行先の虫取りルールは、行きたい場所の名前から調べる
国立公園は範囲が広く、同じ公園内にいくつもの区域や施設があります。「○○国立公園に行く」から一歩進めて、「○○園地の遊歩道を歩く」「○○キャンプ場に泊まる」と場所を絞って調べます。
- 行く場所を地図で決める。 園地や遊歩道、宿泊施設の名前を控える。
- 環境省の公園紹介や公園計画図で区域を見る。 色分けは地図の凡例と照らし、境界が分かりにくければ問い合わせる。
- その場所の利用案内と指定動物を読む。 施設や自治体の条件も合わせ、予定している遊びができるか確かめる。
問い合わせるときは、地図上の場所と遊び方を伝えると話が通じやすくなります。
「子どもと○○園地へ行きます。この遊歩道の周辺で、網を使ってバッタを捕まえ、その場で観察することはできますか?」
区域や規制の相談は公園を担当する環境省の事務所へ。歩きやすい観察コースや今の見どころは、現地のビジターセンターの案内も役立ちます。行き先は環境省の国立公園一覧から探せます。
国立公園で親子が楽しめる、虫の暮らしの観察
花に止まるチョウ、草の中で鳴く虫、木陰を歩くアリ。旅先では「近所の公園と何が違うかな」と比べるだけでも、見るものが増えます。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 観察する場面 | 親子で探すこと | 話を広げるひと言 |
|---|---|---|
| 花のある遊歩道 | どの花に虫が来るか、止まると何をするか | 「さっきの花にも来ていたね」 |
| 草地沿いの道 | 虫の色や姿が草にどう紛れるか | 「動くまで気づかなかったね」 |
| 林の中と開けた場所 | 見つかる虫や聞こえる音の違い | 「日なたと木陰で違うかな」 |
虫がなかなか見つからないときは、一つの花や葉を少し眺めてみてください。歩き続けていると見落としていた動きに気づくことがあります。観察のために道を外れなくても、道沿いの小さな場所を親子で分担して探せます。
ガイドや自然体験を旅行の予定に入れる
虫の名前だけでなく、どんな植物と関わっているかを知りたいときは、現地の自然観察会もおすすめです。申込ページで対象年齢、歩く距離、内容を見て、子どもが参加したいものを選べます。
小・中学生向けには、環境省レンジャーと自然観察や調査を体験する「子どもパークレンジャー」もあります。開催場所や日程は募集ごとに異なるため、旅行日に合う募集があれば予定に組み込めます。
旅先の虫をじっくり見る双眼鏡と図鑑
花に止まる虫の模様を見たり、名前を調べたり。親子で交代しながら、旅行先の発見を楽しめます。
おすすめの理由: 約50cmからピントが合う6.5倍の双眼鏡。花に止まるチョウの口や模様を、親子で交代して見たいときに。
選ぶときに見る所: 約290gで、防水型ではありません。子どもの目の幅に合うか、両手で持ちやすいかを試して選びます。
おすすめの理由: 現地に持ち出しやすいポケット判。捕まえた虫をその場で調べたい親子におすすめです。
選ぶときに見る所: 持ち歩き用の小さな判型です。写真と文字の大きさが子どもに見やすいかを見て選びます。
旅先の昆虫観察におすすめの双眼鏡と図鑑
花に止まる虫の模様を少し離れて見たいなら、PENTAX Papilio II 6.5x21がおすすめです。倍率6.5倍、約50cmからピントが合うため、遠くの景色だけでなく近くの虫にも使えます。
本体は約290gで、防滴仕様ではありません。子どもが使う場合は、両目で一つの像に見えるか、重さを支えられるかを親と試してから持ち出します。太陽は双眼鏡で見ないでください。
最初は動いている虫を追うより、花や葉など動かない物でピントを合わせると操作を試しやすくなります。見たい虫を見つけたら親子で交代し、「どんな模様に見えた?」と話してみましょう。
名前を調べる携帯用の一冊には、小学館の図鑑NEO POCKET『昆虫』を。小さな図版で判断しにくい虫は、帰宅後にNEO〔新版〕『昆虫』の大きなページでも見比べると楽しみが続きます。
おすすめ商品 · 家で開く昆虫図鑑
家で写真と見比べ、虫の名前や特徴を探す一冊。小学館の図鑑NEO「昆虫」DVDつきです。持ち歩く道具とは分けて、家で広げて使う図鑑として紹介しています。
国立公園の虫取りでよくある質問
特別保護地区でなければ、自由に捕まえてよい?
それだけでは判断できません。特別地域の指定動物や、自治体・施設のルールなどもあります。行きたい場所と虫を具体的にして確認します。
捕まえてすぐ放す場合も規制される?
捕獲自体が規制されている場所では、後で放すつもりでも対象になります。見る・撮る観察をする日と、捕まえる体験ができる場所へ行く日を分けて計画すると、子どもにも予定を伝えやすくなります。
ビジターセンターでは何を聞くとよい?
「この時期、子どもとどんな虫を探せますか」「短い距離で歩ける観察コースはありますか」と聞いてみてください。気になる虫が展示にあれば、どんな場所で暮らしているかを知るきっかけにもなります。採集の規制について担当窓口が別の場合は、確認先を教えてもらえます。
旅先の一匹を、親子で話せる思い出に
旅行で見た虫が、家の近くにもいるかもしれません。帰ったあと図鑑を開いたり、近所の公園で探したりすると、旅の発見がいつもの遊びにつながります。
「あの山ではこの花に止まっていたね」「今度はどんな虫に会えるかな」。覚えていたい場面を一つ話すだけでも、親子の旅の物語になります。次のお出かけは、子どもがもう一度見たいと思った虫から考えてみましょう。
旅先で、見たことのない虫に出会ったら? 捕まえる前に写真と特徴を残して調べる流れは、希少な昆虫を見つけたらで確かめられます。






