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自由研究

ダンゴムシの迷路で自由研究曲がる向きを記録して比べよう

母子がダンゴムシを見ながら、厚紙とノートを用意して迷路の自由研究を準備するイラストPR記載も含みます。

ダンゴムシの迷路実験を小学生向けに解説。交替性転向とは何か、最初の角とT字路の作り方、左右・停止・引き返しの記録、結果と考察のまとめ方が分かります。短い観察で進める工夫と生態を調べる本も紹介。

ダンゴムシの迷路で自由研究をするなら、最初の角で曲がったあと、次の分かれ道でどちらへ進むかを調べてみましょう。厚紙で短い迷路を作り、予想・進んだ向き・止まった様子を記録すれば、動きの違いを比べられます。

「右、左、右……と必ず交互に進む」と、答えを先に決める必要はありません。引き返したり、壁を登ったりすることも含めて、実際に起きたことを残す研究です。

交替性転向とは、曲がる向きを交互に変える傾向

「交替性転向(こうたいせいてんこう)」は、右へ曲がった次に左へ、というように、曲がる向きを交互に変える傾向のことです。多摩動物公園の迷路実験の紹介でも、自分で確かめる自由研究が提案されています。

ただし、毎回同じ動きをするわけではありません。迷路の形や観察の条件によっても結果は変わります。この実験だけで「頭がよい」「出口を覚えた」とも判断できません。

最初の問いは、例えば「右へ曲がったあと、次の分かれ道では左へ進むことが多いのかな」。予想を一文書いてから、迷路を準備します。

作るのは、最初の角とT字路だけの短い迷路

大きな迷路にすると、どの角で何が起きたか記録しづらくなります。まずは、一方向にしか進めない角と、左右どちらにも進めるT字路を一つずつ作ります。

場所作り方と役割
入口から最初の角右へ一回曲がると先へ進める形にする。ここは向きを選ぶ場所ではない
次のT字路左右へ同じように道を伸ばす。ここで選んだ向きを調べる
二つの出口どちらも開けておき、進んだら観察を終えられるようにする

材料は、平らな厚紙の土台と、壁にする細長い厚紙。壁を折った足の部分で外側から固定し、歩く面にテープの粘着部分や接着剤を出さないようにします。カッターを使う工程は大人が担当します。

通路はダンゴムシの体より十分広く、体が挟まらない幅にしてください。壁のすき間、紙のめくれ、傾きも確認します。迷路全体は、出てきた個体を見失わないよう、広めのトレーなどの中に置くと扱いやすくなります。

通路が右・左と交互に曲がる一本道だけでは、左右を選んだかは調べられません。 選べる分かれ道を作ることが、この研究のポイントです。

観察は一匹ずつ、追い立てずに進める

直射日光の当たらない穏やかな室内で行い、観察を待つ間は、落ち葉や適度な湿り気のあるいつもの容器へ戻せるようにします。容器の準備はダンゴムシの飼い方を参考にしてください。

  1. 日付、迷路の形、観察する個体の番号をノートに書く。
  2. 一匹を入口に置き、自分で歩き始めるのを待つ。
  3. 最初の角を通り、T字路でどちらへ進んだかを見る。
  4. 出口へ進んだら、その回を終えて記録する。
  5. 観察の合間は元の容器で休ませ、短い観察で切り上げる。

左右は、ダンゴムシが進んでいる向きから見た左右でそろえます。机を挟んで向かい合うと、大人と子どもでは見かけの左右が逆になるため、始める前に確認しておきましょう。

同じ個体を観察する間は「A」、別の個体は「B」のように記録します。複数を混ぜて個体が分からなくなったら、同じ個体として記録を続けません。番号のために体へ印を付ける必要はありません。

左右だけでなく、停止や引き返しも書く

次の表は記入用の例です。結果の欄には、実際に見たことを入れます。

表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。

個体・回最初の角T字路で進んだ向き途中の様子
A・1回目右左・右・選択まで至らず、から記入停止、引き返し、壁を登るなど
A・2回目右実際の結果を記入休ませたことも記入
B・1回目右実際の結果を記入気づいたことを記入

一匹が3回歩いた記録と、3匹が一回ずつ歩いた記録は違います。最後に「何匹を、延べ何回観察したか」を両方書きましょう。同じ個体の繰り返しだけで、ダンゴムシ全体の性質を確かめたことにはなりません。

左右を選んだ回を数えるときも、「選択まで至らなかった回」を消さずに別に示します。回数を増やすことより、何を数えたか説明できることを優先します。

動かない・壁を登るときは、いったん終えて見直す

止まったからといって、後ろからつついたり、光や熱で追い立てたりしないでください。動きが止まった場合や何度も丸まる場合は、その回を終え、落ち着ける容器へ戻します。

倉敷科学センターの実演記録にも、途中で止まる、逆へ進む、壁を越えるといった様子が紹介されています。「予定と違う動き」は、書いてはいけない失敗ではありません。

次に行う前に、紙が浮いていないか、すき間に触角や脚が引っかからないか、机が傾いていないかを確認します。迷路を直したら、変更前後の結果を分けて残します。

体の一部を傷つけたり、薬品を置いたり、乾燥・高温・空腹を我慢させたりする実験へ広げる必要はありません。ふだんの歩き方を短く見るだけでも、考える材料は得られます。

迷路のあとに、生態を写真で調べるなら

「こんなふうに歩くのに、ふだんはどこで暮らしているの?」と疑問が広がったら、生態の本が役立ちます。『ダンゴムシ 落ち葉の下の生き物』は、写真とともに暮らしを紹介し、飼育情報や図鑑も載せた一冊です。

あかね書房の案内では、小学校低学年から、A4変型判・64ページ。迷路を完成させるキットや、実験の結果をそのまま写す本ではありません。

観察したことと本で調べたことを、一冊を見ながら照らし合わせたい親子に向いています。 図書館や手持ちの本で足りる場合は、それを使って始められます。手元に置いて何度も読みたい場合は、書名とISBN9784251067029を確認し、購入先の送料も含めて比べてください。

迷路のあとに、ダンゴムシの暮らしを調べる一冊

「どう曲がったか」に加えて、ふだんのすみかや体のつくりも調べたいなら『ダンゴムシ 落ち葉の下の生き物』が候補です。写真と生態・飼育情報を読む本で、迷路キットや実験の答え集ではありません。繰り返し参照する一冊が欲しい場合は、書名とISBN9784251067029を確認して選べます。

ダンゴムシ 落ち葉の下の生き物(あかね書房)
ダンゴムシ 落ち葉の下の生き物(あかね書房)

おすすめの理由: 体や暮らしの写真に、飼育情報と図鑑もある64ページ。家のケースで見た姿を、本と照らし合わせたい親子の一冊です。

選ぶときに見る所: 出版社の対象は小学校低学年から。A4変型判なので、外へ携帯する図鑑とは大きさが違います。幼児には大人が読みながら写真を見せます。

まとめは「見た結果」と「考えたこと」を分ける

研究の紙には、問い、予想、迷路の図、方法、結果、考察の順に整理すると伝わります。迷路の写真だけで左右が分かりにくい場合は、入口と進む向きを自分で書き込んだ図を添えます。

結果には、左・右・選択まで至らずの実際の回数を書きます。考察には「今回の迷路ではどうだったか」「まだ確かめられていないこと」を書きましょう。予想と違っていても、記録を書き換えません。

高学年で条件を比べるなら、別の日に、最初の角を左へ変えた鏡写しの迷路を作る方法があります。その場合も通路の幅や観察方法をそろえ、迷路の変更点を明記します。複数の条件をまとめて変えず、高学年の比較研究の進め方を使って計画できます。

よくある質問

低学年でもダンゴムシの迷路で自由研究ができますか?

短い迷路で一匹の進む向きを見るところから始められます。工作と記録を大人が手伝い、子どもが見たことを自分の言葉で残します。確率の計算まで進めなくても構いません。

何回調べれば正しい結果になりますか?

家庭の迷路観察に、必ず結論が出る回数はありません。無理なく行えた回数と個体数を明記し、少ない観察から「いつもこうなる」と広げないようにします。

左右交互に進まなかったら失敗ですか?

失敗ではありません。どの角でどう進んだか、途中で止まったかを残します。迷路や条件を確認し、今回の観察で言える範囲を考えることも研究になります。

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