低学年の虫取り自由研究は「ここを見たい」から
低学年の虫取り自由研究は、子どもが面白がった虫を一つ選び、形・いる場所・動きのどれを比べたいか決めると始めやすくなります。問いは、「バッタの後ろ脚はほかの脚とどう違う?」「アリはどんな道を歩く?」のように、次に見るところが分かる形に。
捕まえるのが好きなら体をじっくり見る研究、探し歩くのが好きなら居場所を比べる研究が向いています。まずは一緒に虫を見て、「どこが気になった?」と聞くところから始めてください。
子どもの好きな遊びから、自由研究テーマを選ぶ
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 好きなこと | テーマの例 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 捕まえた虫を眺める | バッタの前・中・後ろの脚はどう違う? | 横から見て、形の違う脚を探す |
| 公園を歩いて探す | 日なたと日陰では、どんな虫が見つかる? | 近い二か所を選び、同じ時間探す |
| 動きを追いかける | アリはまっすぐ歩く?どこで曲がる? | 一匹を決め、通った道を目で追う |
| 集めて並べる | セミの抜け殻はどこが違う? | 大きさや形が気になる二つを選ぶ |
どれが立派な研究になるかより、本人が「もう一回見たい」と思うものが、その子のテーマです。抜け殻を選んだら、低学年向けの抜け殻自由研究に観察する部分とまとめ方を載せています。
テーマ1:バッタの脚を、横から見比べる
捕まえたバッタを透明ケースに入れ、前・中・後ろの脚を見ます。長さだけでなく、太さや曲がり方はどうでしょう。横向きになったときに絵を描き、気づいた部分へ線を引いて短い言葉を添えます。
跳ぶ場面を見られたら、どの脚をどう動かしたかも書き足せます。見られなければ、形の比較だけでまとめられます。ケースを振って跳ばせず、動き出すところを待ってみましょう。
見た形を残したあとで図鑑を開くと、「この脚は何をするときに使うんだろう」と、調べたいことがつながります。
テーマ2:日なたと日陰で、見つけた虫を比べる
同じ公園の近い範囲から、草の生えた日なたと日陰を選びます。例えば、それぞれ同じ広さを5分ずつ探す計画にします。5分は進め方の例なので、実際に探した時間を書けば大丈夫です。
「何匹いたか」に加えて、「葉の上」「地面」「草の根元」のように見つけた位置も残しておくと、後で比べられます。同じ虫を何度も数えないよう、見終えた場所から順に進みます。
日なたと日陰で植物や地面の様子も違うなら、それもメモします。一度の観察だけで「この虫は日陰が好き」と決めず、「今日は、こちらで多く見つけた」と結果を書けば、次の日に確かめたいことが残ります。暑い日は、形の観察など別のテーマへ切り替えてもかまいません。
テーマ3:アリの歩いた道を、線で描いてみる
地面を歩く一匹を選び、目で追える範囲で動きを見ます。小石を回った所、草の根元で止まった所、別のアリと出会った所。目印を描いてから、その間を歩いた線で結びます。
別の一匹も見て、同じ所を通ったか、違う向きへ進んだかを比べます。途中で見失ったら、その地点までが記録です。「曲がった」「止まった」と見えた動きを書き、なぜそうしたのかは予想として分けます。
巣を掘ったり道をふさいだりしなくても、動きの違いを探す楽しさがあります。足元を見ながら、いつもの道にどんな動きがあるか探してみてください。
手順と記録表を見ながら始めたい子には、アリの行列の通過回数を数える研究、バッタの食べ跡を写真で比べる研究、ダンゴムシの迷路研究があります。気になった動きから一つ選べます。
研究に使いたい、図鑑・ルーペ・記録用品
道具は、選んだテーマで使う物から。脚の形を見るならケースとルーペ、場所や動きを追うなら外で書けるノートと鉛筆が役立ちます。
基本の一冊は、小学館の図鑑NEO「昆虫」
家で広げて調べるなら、小学館の図鑑NEO〔新版〕「昆虫」DVDつきをおすすめします。観察した虫と似た写真を探し、脚や翅の形を見比べる一冊にできます。最初は親がページを探し、子どもが「ここが同じ」と見つける使い方でも十分です。
一種類を詳しく調べたいときは、知りたいことが載っているかも確かめます。図鑑で分かったことと、まだ知りたいことを分ければ、専門的な本や次の観察へ進む手がかりになります。
細かな形を見るなら、レイメイ藤井の超観察ルーペ
EW401は、3.5倍・6倍・13倍のレンズを備えたルーペです。倍率の低いレンズから、虫の姿が見える距離を親子で試してみてください。まず見たい部分を決めてから拡大すると、何を描くかも選びやすくなります。
本体は高さ132mm・35g。小さな子は、親が手を添えて、一緒にのぞきます。太陽をのぞかず、使い終わったらしまいます。
自分の発見を残すノートと鉛筆
コクヨの測量野帳セ-Y3は、外で立ったまま書く場面にも使いやすい硬い表紙の小型ノートです。小さな絵と短いメモを持ち歩きたい子に。大きく描きたいときは、印刷用の観察用紙も選べます。
おすすめ商品 · 観察ノート
持ち歩く自分用の観察ノートに。小さな方眼へ、見つけた虫の絵や時刻を書き込めます。
三菱鉛筆9800の2Bは、絵と気づきを書くのにおすすめです。ページの最初に自分の名前を書き、今年の発見を一冊に書き足していくのも楽しみです。
おすすめ商品 · 鉛筆
自分の名前入りの鉛筆で、発見を一言メモ。名入れ内容と納期を選んで注文できます。
動く虫を横から見る透明ケース
三晃商会のクリーンケースSSは、幅185×奥行110×高さ150mm。横から脚や動きを見たいときにおすすめです。日陰に置き、一匹ずつ観察します。違う虫を比べるときは、それぞれ描いた絵を並べると見やすくなります。
おすすめ商品 · 観察ケース
フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
低学年の研究は、絵と短い言葉でまとめよう
最初から長い文章にしようとせず、絵のそばに「長い」「曲がっている」「ここで止まった」と書いてみます。子どもが話した言葉を親がメモし、あとで一緒に読んで選ぶ方法もあります。
まとめは、次の順に並べると研究の流れが伝わります。
- 調べたかったこと:何を見て気になったか。
- 予想とやり方:どうなると思ったか、何をどう比べたか。
- 見つけたこと:観察した絵と短い説明。
- 考えたこと:予想と同じだった点、違った点、まだ分からないこと。
- 調べた資料と次の疑問:使った図鑑の名前・ページ、次に見たいこと。
例えば「後ろの脚を太く描いた」は自分の観察、「跳ぶためかな」は予想です。図鑑の説明を読んだら、本で調べたこととして添えます。分かったふりをせず、どこまで見たかを自分で話せるまとめを目当てにします。
一日で取り組む流れは観察から清書までの手順、研究全体の組み立ては虫取りを自由研究にする方法で確認できます。
数を比べた結果は表・棒グラフの作り方で整理できます。さらに条件をそろえて確かめたい子は、高学年の昆虫自由研究の進め方へ進めます。
自分で見つけて調べる、研究の道具
NEOで気になる虫を探し、ルーペで形をじっくり観察。子どもが見たいものに合わせて選びましょう。
おすすめの理由: 家で広げて、写真や解説をじっくり調べる一冊としておすすめ。持ち歩くポケット図鑑とは使い分けます。
選ぶときに見る所: 大判でDVDつき。置き場所と、DVDを再生できる機器があるかを見ておきましょう。
¥2,420(楽天・掲載時の価格)
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
親が手伝うのは、子どもの発見が伝わるところまで
親は、観察を始めた時刻と終えた時刻を記録したり、子どもの説明を聞いたり、書く欄を一緒に作ったりできます。テーマ、予想、面白かったところを選ぶのは、本人の番です。
「何が分かった?」で言葉が出なければ、「さっき見せてくれた脚はどれ?」「もう一回見たいところは?」と具体的に聞いてみてください。親が先に答えを教えなくても、指さした所から話が始まることがあります。
低学年の虫取り自由研究でよくある質問
虫を捕まえなくても自由研究になりますか?
なります。アリの道や虫のいる場所は、その場で見て記録できます。触るのが好きな子も、少し離れて見るのが好きな子も、自分が気になるテーマを選べます。
虫が見つからなかったらどうしますか?
探した場所と時間を残し、草の場所を変える、別の日に同じ所へ行くなど、次に一つ変えて試しましょう。残り時間が少なければ、手元の抜け殻を比べるテーマも選べます。
虫の名前が分からなくても大丈夫ですか?
見た形・色・動きを残せます。「小さくて黒い虫」のように自分で区別できる呼び名をつけ、図鑑の似た虫と比べましょう。名前を決めきれなかったことも書いておけます。
何枚にまとめればよいですか?
学校の指定があれば合わせます。指定がなければ、見開きや数枚の用紙に、問い・方法・結果・気づきが順に読めるよう並べます。枚数より、本人が説明しやすい形を選んでください。
次の虫取りでは、研究したところを子どもに聞こう
研究をまとめたら、次の公園で「このバッタの脚も同じかな」と聞いてみましょう。子どもが先に気づいて、親に見せてくれるかもしれません。
そのときの絵や言葉を残しておくと、あとで「あの夏は、ずっと脚を見ていたね」と話せます。提出して終わりにせず、もう一度確かめたいことを持って遊びに出かけてみてください。
テーマが一つ決まったら、次は進め方。一日で取り組むなら昆虫観察を一日でまとめる手順へ。






