1日でまとめるなら、午前に観察・午後に整理
昆虫観察の自由研究を1日でまとめるなら、調べたいことを一つ決め、午前に観察、午後に絵や写真を並べて考え、最後に清書する流れが取り組みやすくなります。今日見たことを自分の言葉で説明できれば、短い観察からも研究を組み立てられます。
例えば「バッタの前・中・後ろの脚はどう違う?」なら、一匹の形をじっくり見て比べられます。「公園の虫を全部調べる」より、見るところを決めると、午後に何を書けばよいかも分かりやすくなります。
朝は、問いと仕上げる形を決める
始める前に、子どもと次の三つを決めます。前日に時間があれば、ここだけ先に進めておいてもかまいません。
- 何を知りたいか:「脚の形」「葉の表と裏にいる虫」など、今日見て比べられること。
- どこで見るか:近くの公園や、すでに観察している虫など、取りかかりやすい場所と対象。
- 何にまとめるか:学校指定の用紙、ノート見開き、数枚の紙など。
脱皮や羽化は、予定した日に起こらないこともあります。一日で仕上げたいときは、その日に見える形や動きを選ぶと進めやすくなります。テーマに迷う場合は、低学年向けの観察テーマから本人が見たいものを選べます。
昆虫観察の自由研究を進める、1日の時間割
次は、午前中に観察する日の一例です。時刻を守ることより、観察・整理・清書の時間をそれぞれ残すことを目安にしてください。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 時刻の例 | すること | 次へ進むときにあるもの |
|---|---|---|
| 8:30 | 問いと予想を決める | 調べたいことを一文、予想を一文 |
| 9:00〜10:00 | 移動と観察 | 日時・場所、見た形や動き、絵や写真 |
| 10:30 | 帰って記録を見返す | 比べたい絵や写真、子どもの気づき |
| 昼食後 | 図鑑で調べ、結果を整理する | 見たことと、本で調べたことの区別 |
| 14:00ごろ | 下書きをする | 問い→方法→結果→考えたことの順番 |
| 15:00ごろ | 清書して家族に説明する | 提出用の作品と、次に知りたいこと |
観察の途中で気になる部分が増えたら、全部を今日の研究へ入れず、次のページの候補としてメモできます。あと少し見れば確かめられることなら、清書に使える時間を見て、もう一度観察してもよいでしょう。
午前の観察は、比べるところを決めて残す
形を比べるなら、同じ向きから見る
バッタの脚を比べる例なら、横向きの姿を見て、前・中・後ろの脚を描き分けます。気づいた太さや長さに線を引き、「ここが太い」「先が曲がっている」と短く添えます。
透明ケースに入れて見る場合は、日陰に置き、動きが落ち着いたところを観察します。三晃商会のクリーンケースSSは、幅185×奥行110×高さ150mm。横から体を見たいときにおすすめです。
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フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
場所を比べるなら、探す範囲や時間をそろえる
葉の表と裏なら、同じ種類の植物で同じ枚数の葉を見ます。日なたと日陰なら、近い範囲で同じ時間探すなど、比べ方を決めます。植物や地面の様子が違うときは、その違いも書き添えます。
結果は「今日、この範囲で見つけた虫」として残しましょう。一度見つからなかっただけで、その場所には虫がいないとは決めません。
現地では、この五つをメモする
- 日付・時刻・場所。
- 天気と、日なた・日陰など周りの様子。
- 何を、どの範囲で、どのくらい見たか。
- 比べた形や動きの絵、または写真。
- 子どもが驚いたことや、気になったこと。
虫の名前がすぐに分からなくても、形と動きを先に残せます。帰ってから図鑑の写真と比べる手がかりになります。
午後は、絵や写真を選んでから文章にする
まず、研究の問いに答える絵や写真を並べる
脚の形なら、違いが見える絵を中心にします。場所の比較なら、それぞれの場所と見つけた虫が分かるものを並べます。最初は二〜四枚ほどを選び、説明に必要なものを足していくと整理しやすくなります。
写真を印刷できなくても、画面を見ながらスケッチできます。きれいに描くことより、「ここを見てほしい」が伝わるように描いてみましょう。
「見たこと」「考えたこと」「調べたこと」を分ける
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 書く内容 | 書き方の例 |
|---|---|
| 自分で見たこと | 前の脚より、後ろの脚が太く見えた |
| そこから考えたこと | 跳ぶときに使うからかなと思った |
| 本で調べたこと | 図鑑で分かった説明を、自分の言葉で書く |
| まだ分からないこと | 歩くときは、どの脚から動かすのだろう |
これは書き方の例です。実際の研究では、その子が見た内容を入れます。予想と違ったときも、書き直して正解らしく整える必要はありません。「思っていたのと違った」が、その日の発見になります。
最後に、読む人がたどれる順番へ
提出用には、タイトル、調べたきっかけ、予想と方法、結果、考えたことの順に並べます。参考にした図鑑の名前とページ、観察した日も添えます。
低学年なら、子どもが話す→親が短くメモする→本人が残したい言葉を選ぶ、という順でも進められます。記入する枠が欲しいときは、印刷できる観察ノートを使えます。
観察した形を、図鑑とルーペで確かめよう
家で調べるNEOと、細部を見るEW401。今日の研究にも、次の虫探しにも使う道具を選びましょう。
おすすめの理由: 家で広げて、写真や解説をじっくり調べる一冊としておすすめ。持ち歩くポケット図鑑とは使い分けます。
選ぶときに見る所: 大判でDVDつき。置き場所と、DVDを再生できる機器があるかを見ておきましょう。
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おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
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基本の図鑑は、小学館の図鑑NEO〔新版〕「昆虫」DVDつき。 家で写真や説明を見比べ、分かった名前とページを研究へ書き添える使い方に向いています。最初は親が似た虫のページを探し、子どもが形の違いを見つける役をすると、一緒に読み進められます。
一種類を詳しく調べたい場合は、知りたい内容が載っているかも確かめます。幅広い虫を見比べる図鑑と、特定の虫を詳しく扱う本では役割が違います。
小さな形をもっと見たいなら、レイメイ藤井の超観察ルーペEW401。 3.5倍・6倍・13倍のレンズがあり、まず低い倍率から見たい部分へ近づけます。本体35g・高さ132mm。小さな子は、親が手を添えて、一緒にのぞきます。太陽をのぞかず、使い終わったらしまいます。
外で見つけたことを残す一冊には、コクヨの測量野帳セ-Y3。 硬い表紙の小型ノートなので、持ち歩いて短いメモを書くのに向いています。大きな絵を描きたいときは、提出用の紙に広く描き直せます。
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持ち歩く自分用の観察ノートに。小さな方眼へ、見つけた虫の絵や時刻を書き込めます。
絵とひと言の記録には、三菱鉛筆9800の2B。 自分の筆記具を選び、今日の発見から書き始めるのも研究の楽しみです。
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自分の名前入りの鉛筆で、発見を一言メモ。名入れ内容と納期を選んで注文できます。
時間が足りない・虫が見つからないときは
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 困ったこと | 今日の進め方 |
|---|---|
| 虫が見つからない | 草地から木の周りへなど、探す所を一つ変える。見つけた一匹で形や動きを観察するテーマも選べる |
| 雨や暑さで外へ出られない | 家で観察している虫や抜け殻を使う。過去の写真なら、撮影日と今日見比べた日を分けて書く |
| 虫の名前を決められない | 自分で区別できる呼び名で記録し、似ている所・まだ分からない所を書く |
| 清書に時間がかかる | 絵と短い説明を中心にし、飾りつけは最後にする |
| 比較する片方を見られなかった | 見ていない方は「未観察」と書く。調べてゼロだった結果とは分ける |
一日で観察から始める予定でも、題材が見つからなければ日を変えることはあります。過去の記録を使う場合も、今日観察したことにせず、いつの資料か分かる形でまとめてください。
1日でまとめる昆虫観察の自由研究でよくある質問
午後から始めてもまとめられますか?
すでに観察できる虫や記録があり、問いを一つに絞れば進められます。外へ探しに行く時間も必要なら、まず完成までに使える時間を見てから計画します。学校の指定量によっても変わります。
写真がないと自由研究になりませんか?
スケッチでまとめられます。どの部分を見たかが分かるように、絵へ線を引き、短い説明を添えてください。
図鑑の文章を写せばよいですか?
自分の観察を中心にし、本で分かったことは別の欄へ自分の言葉でまとめます。使った図鑑の名前とページも書きましょう。
親が文章を書いてもよいですか?
学校の指定に合わせ、親が手伝った部分は分かるようにします。まず本人の話を聞き、言葉を選ぶ役や絵を描く役など、子どもができるところを残しましょう。
できた研究を見ながら、今日の発見を聞こう
最後は、子どもに一番見せたいページを選んでもらいます。「ここが気になった」「次は動くところを見たい」と話せたら、次の虫取りの楽しみが一つ増えています。
数日後に同じ虫を見つけたとき、研究したところをもう一度見てみてください。今日の絵が、親子で「前はこんなことを調べたね」と話すきっかけになります。
まとめる用紙がまだ決まっていない? 記入する枠は印刷できる昆虫観察ノートで用意できます。






