クワガタの成虫には、一匹ずつ入るケース、昆虫マット、昆虫ゼリーとエサ皿、隠れたりつかまったりできる木を用意します。初めてなら、マルカンの「カンタン飼育セット KS-13」に足場を合わせると準備を進めやすくなります。用品を一つずつ選びたいなら、透明なふたと側面から中が見える三晃商会のクリーンケースMも選べます。
このページでは、コクワガタなど日本で見られるクワガタの成虫を、家で世話しながら観察する準備を紹介します。木の下から顔を出す姿やゼリーを食べる様子は、捕まえた時とはまた違う面白さ。子どもが自分で世話する一匹の住まいを、一緒に作ってみましょう。
クワガタ飼育セットは、中身と足場を見て選ぼう
道具をまとめてそろえたい家庭には、マルカンのKS-13が選択肢になります。メーカーのセット内容には、中サイズのケース、くぬぎジャンボ昆虫マット4.5L、昆虫ゼリーサムライフラット、エサ皿、消臭バイオウォーター、虫よけシート、背景用のラベルが含まれます。
木や樹皮はこのセットに含まれないので、隠れ場所と足場も合わせて選びましょう。ゼリーは使ううちに減るため、飼い続ける分も用意しておきます。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 選び方 | 向いている家庭 | 用意する物 |
|---|---|---|
| マルカン KS-13 | ケース・マット・最初のエサをまとめて選びたい | セットに足場を足し、続けて与えるゼリーを用意する |
| 三晃商会 クリーンケースM | 透明なふたや側面から見て、用品を一つずつ選びたい | ケース単体なので、マット・ゼリー・エサ皿・足場を組み合わせる |
クリーンケースMは外寸が幅30.5×奥行19.5×高さ23.2cm。左右のロックを外してふたを開ける構造です。置く棚の奥行だけでなく、ふたを持ち上げる上の空間も見ておきます。三晃商会の仕様
クリーンケースMは、ふた全体を外して手入れする
クリーンケースMには小さなエサ用の窓がなく、ふた全体を外して手入れします。広く開けて手入れする使い方に合うか、子どもとエサ皿まで手を伸ばせるかを考えて選んでください。購入者の声はカブトムシ飼育の記事で紹介しています。
届いたら空の状態で開閉を試します。中に土や虫を入れて運ぶ時は、ふたをつかまず底を支えると持ちやすくなります。
一匹の家を作る|マット・ゼリー・隠れ場所
まず、直射日光が当たらない置き場所を決めます。同じ部屋でも、窓際の棚と部屋の奥では暑さが変わります。飼う種類に合う環境で、子どもが横からのぞける高さに置きましょう。
- 昆虫マットを袋の説明に沿って準備し、潜れる厚さに敷く。
- エサ皿を安定させ、昆虫ゼリーを入れる。
- つかまる木や樹皮を置き、隠れる所と歩く所を作る。
- クワガタを一匹入れ、ふたとロックを閉める。
月夜野きのこ園の成虫飼育案内でも、けんかを避けるため一匹ずつの飼育を勧めています。兄弟で一匹ずつ育てるなら、それぞれのケースを並べると「どちらがよく食べたかな」と見比べられます。オスとメスを一緒にする繁殖用の準備は、普段の個別飼育とは分けて考えます。
足場の例は「三晃商会 天然小枝 約120g」です。メーカーは、転倒した時の足掛かりや隠れ家に使う用品として案内しています。天然素材で、形や太さはそれぞれ違います。細めの枝が多いので、太い登り木としてではなく、小さな足場を散らす用途に向いています。
おすすめ商品 · つかまる足場の小枝
カブトムシやクワガタがつかまる小さな足場に。細めの天然の枝なので、太い登り木が欲しいときは別に選びます。歩く場所を残して置き、使っている間はカビや傷みも見ましょう。
枝はエサ皿へ歩ける場所を残して並べます。隠れ場所から頭だけ出している姿も見どころなので、いつでも全身が見える配置にしなくて大丈夫です。
クワガタの家を、親子で作ろう
用品一式のKS-13と、透明なふたからも観察できるクリーンケースM。中身とエサ交換の方法から選べます。
おすすめの理由: 中ケース、くぬぎマット4.5L、ゼリー・エサ皿、保水用品と虫よけシートをまとめて用意できるセット。親子で最初の住まいを作るのにおすすめです。
選ぶときに見る所: ゼリーも付属します。小枝や樹皮の足場は掲載内容にないため合わせて用意し、飼う虫の大きさと一匹ずつ置く場所を考えて選びます。
おすすめの理由: 幅30.5×奥行19.5×高さ23.2cmの透明ケース。中を横から見やすく、ケースから飼育用品を選んで組み合わせたい家庭におすすめです。
選ぶときに見る所: 小さなエサ窓はなく、ふた全体を外してエサを替えます。運ぶときは底を支えます。マットやエサは別売りです。
子どもに任せる世話は、ゼリー交換から
最初は親子でふたを開け、クワガタの居場所を見てからエサ皿を取り出します。子どもが新しいゼリーを置き、大人も一緒に閉め具合を確かめます。慣れたら、できる部分を少しずつ任せていきましょう。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 毎日見る所 | 子どもと試せること | 手入れする目安 |
|---|---|---|
| エサ | 昨日より減った所を探す | 食べ切った時や、汚れ・傷みがある時に交換する |
| マット | 表面の乾きや汚れを見る | 乾いていれば加水し、汚れが目立てば交換する |
| 足場 | 木に脚を掛ける所を見る | 木が倒れたり、エサへの道がふさがったりしたら整える |
| 居場所 | 木の下、エサ皿の横などを探す | 見えない時は毎回掘り出さず、出てきた時に見る |
乾いたマットに少しずつ水を足す時には、霧吹きが使えます。「マルハチ産業 ザ・霧吹き #50」は500mLです。子どもが使う分は水を少なめにし、大人と一緒に湿り具合を見ながら吹きかけます。ケースが濡れ続けるほど毎日水を足す必要はありません。
おすすめ商品 · 少しずつ水を足す霧吹き
マットの乾いた部分へ少しずつ水を足すための500mLボトル。子どもが持つときは水を少なめに入れ、混ぜたマットの湿り具合を親子で確かめながら使いましょう。
旅行などで家を空ける時は、エサとケースの様子を見られる大人に引き継ぎます。子どもが「こっちの木の下にいるよ」と伝えられると、世話を続けてきたことも分かります。
大あご・脚・食事を見ると、同じ一匹がもっと面白い
コクワガタなら、大あごの内側にある突起を図鑑の写真と比べられます。小さなオスにはその突起がないものもいて、同じ種類でも姿が違います。脚にはかぎづめがあり、木につかまる時の動きも観察できます。教育出版のコクワガタ図鑑
- 上から見る:大あごの曲がり方や、左右の形を比べる。
- 横から見る:木を登る時、どの脚を次に出すか追ってみる。
- 食事を見る:ゼリーのどこに顔を寄せているか、食べ終わった跡を探す。
- 朝と夕方に見る:いる場所やエサの減り方が変わったか見てみる。
手に乗せたい時は、大あごの前に指を出さず、大人と一緒に低い位置で試します。木にしがみついている時は脚を引っ張らず、歩き出すのを待ってください。ケース越しでも、細かな脚の動きを十分に追えます。
コクワガタは、冬を越す暮らしも楽しみに
コクワガタの成虫は、冬を越して翌年も生きることがあります。秋に姿が見えなくなっても、世話は続きます。動く機会が減っても、乾燥やエサの状態を見ながら暮らしを支えます。
冬越しの具体的な準備は、クワガタ工房 虫吉の越冬案内が参考になります。暖かい日に動き出して食べる場合もあるため、冬もエサを用意します。国産でも種類や羽化後の状態で違いがあるので、ノコギリクワガタやミヤマクワガタもすべて同じ寿命・冬の過ごし方だとは考えず、飼っている種類の案内を確かめてください。
夏にはよく食べていた一匹が、秋には木の下にいる。「今日は出てきたね」と気づく日がある。そんな小さな変化を親子で知っていることが、飼育を続ける楽しみになります。図鑑で見た虫が、家族で話せる「うちのクワガタ」になっていきます。
探す木と捕まえ方は親子でクワガタを探すで確かめられます。
秋からの管理を詳しく知りたい場合は、クワガタの冬越しと種類ごとの違いへ。冬越しを前提にできるか、飼っている種類と状態から確認できます。
子どもとクワガタ飼育でよくある質問
カブトムシ用のセットでも使えますか?
ここで紹介したKS-13は、メーカーがカブトムシ・クワガタ向けとしているセットです。すべてのセットの中身が同じとは限らないので、飼う種類と成虫向けの用途を確認し、足場や隠れ場所も用意します。
昼間に姿が見えない時は、掘り出してもよいですか?
毎回掘り出すと休んでいる所を動かしてしまいます。コクワガタは昼間あまり活動せず、夜に樹液へ集まる虫です。エサの減り方を見たり、夕方以降に出てきた姿を楽しんだりできます。
兄弟で一匹ずつ飼うなら、ケースも二つ必要ですか?
一匹ずつ入れられるケースとエサ皿を用意します。隣に並べれば、けんかをさせずに食べ方や隠れる場所を見比べられます。







