虫取りの自由研究は、気になった疑問を一つ確かめよう
「この虫はどうして跳ぶの?」「葉の表と裏では、見つかる虫が違う?」など、虫取りで気になったことを一つ選び、見て確かめた結果を自分の言葉でまとめると、自由研究になります。 捕まえた虫の体を比べても、その場所で動きを追ってもかまいません。
進め方は、疑問を選ぶ、観察の方法を決める、見たことを残す、図鑑と照らして考える、の順です。予想と違う結果や、新しく分からなくなったことも、その子の研究の続きになります。
虫取りで生まれた疑問から、調べるテーマを選ぶ
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 子どもの疑問 | 観察で確かめること | 比べ方の例 |
|---|---|---|
| バッタはどの脚で跳ぶ? | 前・中・後ろの脚の形と、跳ぶ前後の動き | 横から見た姿を描き、脚の違いを探す |
| 葉の表と裏では何が見つかる? | 同じ種類の植物で、虫のいた面と位置 | 同じ枚数の葉を、表と裏の両方から見る |
| 二種類の虫はどう歩く? | 脚の運び方、止まる様子、進む向き | それぞれの動きを見て、似た点と違う点を書く |
| 公園のどこに虫がいる? | 草地・花・木の幹と、見つけた虫 | 回った場所を地図にし、発見した位置を添える |
「昆虫について全部調べる」だと、何を見るか迷いやすくなります。「バッタの脚を横から見たい」のように、次にすることが分かる問いに絞ってみましょう。テーマ選びに迷ったら、まず初めての昆虫観察の見どころから、子どもが面白がった部分を探せます。
観察する前に、何と何をどう比べるか決める
たとえば「葉の表と裏では、どんな虫が見つかる?」を選んだら、同じ種類の植物の葉を5枚ずつ見る、という方法を親子で決めます。この枚数は計画の例です。実際に見た枚数を記録してください。
観察ノートには、最初に次の三つを書いておきます。
- 調べたいこと:何が気になったのか。
- 予想:今はどうなっていると思うか。
- やり方:どこで、何を、どのくらい見るか。
場所・時間・探す量を一度に変えると、何が結果に関係したのか考えにくくなります。比べる条件を一つ決め、ほかはできるだけそろえましょう。全部そろわなかったところも、後から書き添えられます。
観察ノートは「見たこと」と「考えたこと」を分ける
現地では、日付・場所・観察した対象を残し、気になった体の形や動きを写真や絵で記録します。虫が動いて描ききれなければ、先に写真を撮り、帰宅後に見直す方法もあります。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 欄 | 書く内容 | 書き分け方 |
|---|---|---|
| 見たこと | いた場所、体の形、動き、見た数 | その日に自分で確かめた事実を書く |
| 調べたこと | 図鑑などで分かった名前や生態 | 本の名前とページを添える |
| 考えたこと | 結果から気づいたこと、予想との違い | まだ確かめていない考えは「〜かもしれない」とする |
| 次の疑問 | もう一度見たいこと、比べたいこと | 次に試す方法まで考えてみる |
たとえば「葉の裏にいた」は見たこと。「裏の方が落ち着くのかもしれない」は考えたことです。一度見つけただけで「この虫はいつも裏にいる」と決めず、別の葉や日にも確かめたくなったことを書けます。
ノートの書き方を詳しく知りたいときは観察ノートのまとめ方へ。印刷できる観察用紙も使えます。提出する場合は、学校から指定された形式に合わせます。
自分で見た特徴を、図鑑でも確かめよう
気になった虫の写真と生態を調べる一冊に。現地にも持ち出せる図鑑を紹介します。
おすすめの理由: 現地に持ち出しやすいポケット判。捕まえた虫をその場で調べたい親子におすすめです。
選ぶときに見る所: 持ち歩き用の小さな判型です。写真と文字の大きさが子どもに見やすいかを見て選びます。
自分の研究を始めるための便利な道具
調べたいことに合う一つから選べます。
絵と短い言葉を並べたいなら、観察ノート。 自分の一冊があると、次に見つけた虫も同じ場所へ残せます。日付と疑問を見開きの最初に書けば、研究の続きを足していけます。
おすすめ商品 · 観察ノート
持ち歩く自分用の観察ノートに。小さな方眼へ、見つけた虫の絵や時刻を書き込めます。
細かな模様や脚のつき方を見るなら、ルーペ。 ビクセンのメタルホルダーDL20は、持ち運ぶルーペにおすすめです。最初は落ちた葉などで、よく見える距離を親子で試してから虫を観察します。太陽へ向けてのぞかず、使わないときはしまいます。
おすすめ商品 · ルーペ
持ち歩ける折りたたみ式ルーペ。葉や抜け殻の細部を見るときに。保護者と止まって使い、太陽や強い光には向けません。
動く虫を横から見比べたいなら、透明ケース。 三晃商会のクリーンケースSSを、親が用意する観察用として紹介します。日陰へ置き、一匹の動きを見ます。別の種類を一緒に入れて比べず、それぞれの写真や絵を並べる方法も使えます。
おすすめ商品 · 観察ケース
フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
観察した特徴を調べるなら、図鑑。 小学館の図鑑NEO POCKET「昆虫」は、その場で写真と見比べるときに使えます。体の色だけでなく、形や見つけた場所も手がかりに探してみます。
おすすめ商品 · 携帯図鑑
見つけた虫をその場で調べる一冊に。自分用の図鑑とノートを並べると、写真とスケッチを見比べながら記録できます。
まとめは、疑問から結果までをたどれる順に
提出用の紙には、次の順で並べると、初めて読む人にも何を調べたか伝わります。
- タイトルと、調べようと思ったきっかけ。
- 最初の予想と観察の方法。
- 写真・スケッチ・表で示す結果。
- 分かったこと、予想との違い、まだ分からないこと。
- 参考にした図鑑や資料、次に調べたいこと。
親は写真を並べる、子どもの話を聞いてメモする、といった手伝いができます。「ここでは何が面白かった?」と聞き、本人が言ったことを一緒に文章にしてみましょう。立派な結論を親が足すより、本人が説明できる内容が、その子の研究として残ります。
終わった研究を、次の虫取りへ持っていこう
まとめている途中に「別のバッタも脚は同じかな」と気づいたら、その疑問を最後に残します。次に公園へ行ったとき、前よりよく見たいところが一つ増えています。
作品を見返すと、最初に何に驚いたかも思い出せます。調べた名前を子どもが親に教えてくれる日には、そのページを一緒に開いてみてください。
時間を変えて比べてみたいときは、虫取りは朝と夕方どっちがいい?も参考になります。
虫取りの自由研究でよくある質問
虫を捕まえて観察する研究でもよいですか?
捕まえた虫の脚や触角、動きを観察する方法もあります。現地の案内に沿って採集し、ケースは日陰へ置きます。継続飼育を研究にする場合は、その種類に合う食べ物と世話の方法も先に調べます。
虫が見つからなかった日は、記録を残しますか?
研究として比べている日は、探した場所・時間・方法と「見つからなかった」を残します。いなかったと断定せず、見つけられなかった可能性も含め、次の探し方を考える材料にできます。
図鑑の説明を写せば、考察になりますか?
図鑑で分かったことは、出典とともに「調べたこと」へ書きます。考察に書くのは、自分が見た結果と説明を比べて、合っていたところや、まだ確かめたいことです。






