低学年の抜け殻研究は「形」か「場所」を比べよう
セミの抜け殻で自由研究をするなら、集めた抜け殻の形を比べるか、どこに付いていたかを比べると始めやすくなります。進め方は、気になったことを一つ決める、予想する、調べる、見つけた違いを絵や表にまとめる、の順です。
「こっちは大きい」「脚が引っかかっているね」。子どもが口にしたことが、研究の最初の問いになります。たくさん集める競争にせず、本人が見てみたい違いから始めてみてください。
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表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| テーマ | 調べる問いの例 | やること | まとめに使う物 |
|---|---|---|---|
| 形を比べる | 二つの抜け殻は、どこが違う? | 同じ向きに並べ、体・脚・触角を見る | 二つの絵と、同じ所・違う所のメモ |
| 場所を比べる | 木の幹と葉では、どちらで多く見つかる? | 決めた範囲で、付いていた場所と数を記録する | 場所ごとの数の表 |
| 一つを詳しく見る | セミは殻のどこから出たの? | 背中の割れ目を探し、羽化の様子と比べる | 抜け殻の絵と、調べて分かったこと |
迷ったら、見つかった数も手がかりにしてみてください。一つなら形を詳しく見る研究、二つ以上あれば違いを比べる研究へ。数を比べる研究は、探す範囲や時間も一緒に書くのがコツです。
抜け殻を集めたら、見つけた場所も残す
最初の目当ては、一つ見つけるところまで。探すのは、木の幹、低い枝や葉の裏、草の茎など。一つ見つけたら、外す前に「何に付いていたか」「どのくらいの高さか」を覚えます。探す場所の例は、セミの抜け殻が見つかる場所でも紹介しています。
集めるときは、体をつぶさないよう支え、引っかかった脚を一つずつ外します。机に並べるまで形を残したいので、持ち歩くケースには、すき間を残して入れます。
透明な容器は、三晃商会クリーンケースSSがおすすめです。外寸185×110×150mmで、中の抜け殻を横からも見られます。観察用に集めた物をまとめて運ぶ用途に向いています。形を比べる日は、移動中に振って抜け殻どうしをぶつけないように持ちます。
おすすめ商品 · 観察ケース
フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
場所を比べる研究では、違う場所で見つけた抜け殻を混ぜる前に数を記録します。持ち帰らず、付いている状態を見て記録する方法でも進められます。
形を調べるなら、同じ向きに並べて見よう
机に抜け殻を置き、頭の向きをそろえます。初めに全体を眺め、気になる部分が出てきたらルーペの出番です。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 見る所 | 子どもと考えたいこと | 記録のしかた |
|---|---|---|
| 体全体 | 大きさや丸みは同じ? 泥の付き方は? | 横に並べて絵を描く |
| 前の脚 | ほかの脚と比べて、どんな形? | 気になった脚を大きく描く |
| 触角 | 細かい節や毛は見える? | 見えた形を線で描く |
| 背中 | どこに割れ目がある? | 絵の中に割れ目の位置を入れる |
セミの抜け殻は、幼虫から成虫になるときに残った殻です。背中側が割れ、そこから体が出て、羽が伸びていきます。抜け殻の形と羽化の写真を比べると、「ここから出てきたんだ」と動きまで想像できます。日本自然保護協会の羽化と抜け殻の解説
脚の先がとがっていることに気づいたら、木につかまっていた様子も思い出してみましょう。セミの幼虫の脚は、土の中を掘って進んだり、羽化するために幹を登ったりする暮らしにつながっています。金沢市のセミ調査Q&A
細かい所は、超観察ルーペEW401で見てみよう
レイメイ藤井の超観察ルーペEW401は、3.5倍の大きなレンズと、6倍・13倍の小さなレンズが付いています。初めは大きなレンズで脚や背中を見つけ、慣れたら小さなレンズで同じ所を見比べられます。
本体は高さ132mm・35g。小さい子は、親が手を添えて、一緒にのぞきます。のぞくときは立ち止まり、太陽には向けません。ほかのルーペとの違いは子ども用ルーペの選び方にまとめています。
種類を調べるときは、全体の形と細部を合わせる
図鑑は、小学館の図鑑NEO「昆虫」を基本の一冊におすすめします。セミの仲間や暮らしを親子で調べながら、成虫と抜け殻で形がどう違うかも確かめられます。
抜け殻の種類を見分けたいときは、日本自然保護協会の抜け殻の調べ方も使えます。地域別の資料があるので、住んでいる地域に合うものを選びます。
分からない物は「種類不明」、似ている物は「○○ゼミの候補」と書けば、観察したことを残せます。大きさや色だけで名前を決めず、触角なども見比べてみましょう。名前が決まらなくても、「二つの脚の形が違った」は自分で見つけた結果です。
抜け殻の細部を見るルーペと、暮らしを調べる図鑑
親子で同じ所をのぞき、気になったことを図鑑で調べてみましょう。
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
おすすめの理由: 家で広げて、写真や解説をじっくり調べる一冊としておすすめ。持ち歩くポケット図鑑とは使い分けます。
選ぶときに見る所: 大判でDVDつき。置き場所と、DVDを再生できる機器があるかを見ておきましょう。
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場所を比べるなら、探す範囲と時間をそろえる
公園全部を調べようとせず、「この木の周り」「ここからベンチまで」のように、歩く範囲を先に決めます。木の幹と葉を比べるなら、どちらを何分探したかも書いておくと、後で比べられます。たとえば各10分など、親子で続けやすい時間を選べます。
次の表をノートに写せば、最初の記録になります。空欄へ自分で見つけた数を入れる用紙の例です。
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| 見た場所 | 探した時間 | 見つけた数 | 気づいたこと |
|---|---|---|---|
| 木の幹 | 分 | 個 | |
| 低い枝や葉 | 分 | 個 | |
| 草の茎 | 分 | 個 |
日付、天気、探した範囲も表の上に書きます。同じ抜け殻を二度数えないように、進む向きを決め、どこまで数えたか親子で確かめながら進みます。集める日は、数えた物をケースへ移す方法もあります。
まとめは「この日に、この範囲で見つけた数」として書きます。木の幹の方が見つけやすかったかもしれないし、葉の裏を見落としたかもしれません。一度の数だけで公園全体のセミの数は決まりませんが、「次は葉の裏をもっと見たい」という次の問いが作れます。
低学年のまとめ方は、五つの順番で
長い文章にしなくても大丈夫。絵や表の横に、ひと言ずつ添えていきます。提出する大きさや形式は、学校の案内に合わせます。
- 調べたかったこと:「抜け殻の前の脚は、ほかの脚と同じ形かな」など、自分の問いを書く。
- 予想:調べる前に思ったことを書く。外れていてもそのまま残す。
- 調べた方法:いつ、どこで、何を見たかを書く。
- 結果:見えた形の絵や、数えた表を載せる。
- 考えたこと・次に知りたいこと:予想との違いや、新しく気になったことを書く。
図鑑やウェブページで知ったことには、本の名前やページ名も添えます。自分の観察で分かったことと分けておけば、「ここは自分で見つけた」と話せます。
観察のメモには、自分用のノートと鉛筆を
コクヨの測量野帳スケッチ セ-Y3は、硬い表紙と3mm方眼の小さなノートです。外で見つけた場所や数、家で気づいた形をひと続きに残す使い方に向いています。提出用に大きく描く前の、発見メモにしてもよいですね。
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持ち歩く自分用の観察ノートに。小さな方眼へ、見つけた虫の絵や時刻を書き込めます。
鉛筆は、三菱鉛筆9800の2Bがおすすめです。ノートと一緒に用意しておくと、描きたい形を見つけたときに書き始められます。
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自分の名前入りの鉛筆で、発見を一言メモ。名入れ内容と納期を選んで注文できます。
文字を書くのがまだ大変なら、子どもが話した言葉を親が余白に書いても構いません。親が整った感想へ書き換えるより、「ここがギザギザだった」という本人の発見を残します。印刷して使うなら、観察ノートのテンプレートも選べます。
低学年のセミの抜け殻自由研究でよくある質問
一つしか見つからなくても、自由研究になりますか?
一つの抜け殻で、脚・触角・背中を詳しく見る研究ができます。全体と気になる部分を描き、「どこから出たのか」などの問いを図鑑でも調べてまとめます。
種類の名前が分からなくても提出できますか?
種類不明と書き、観察した形や場所を結果としてまとめられます。図鑑で調べて似ていた物は候補として残し、何を比べてそう考えたのかも添えましょう。
写真を使わず、絵だけでもよいですか?
形の違いが伝わるように描き、見つけた場所や気づきを添えればまとめられます。上手に描くことより、本人がどこをよく見たかを残すと、研究の内容が伝わります。
集めた抜け殻は全部提出しますか?
学校の提出形式に合わせます。持ち運びで壊れやすいので、見せたい特徴は絵や記録にも残しておきましょう。現物を持っていくなら、ケースの中で押しつぶされないように運びます。
抜け殻から、来年の夏にも続く楽しみへ
研究がまとまったら、「いちばん面白かったのはどこ?」と子どもに説明してもらってみてください。触角の毛、脚の先、葉の裏で見つけた一つ。親が見逃した所を教えてもらえるかもしれません。
次にセミの声を聞いたら、図鑑で見た姿を思い出す。翌年に同じ道を歩いたら、「去年はここにあったね」と探してみる。一度作った研究が、夏になるたび親子で話せる思い出になります。
ほかの虫でも調べてみたくなったら、テーマは低学年の研究テーマで選べます。






