テントウムシは、種類によって食べ物が違います。ナナホシテントウやナミテントウはアブラムシを食べますが、植物の葉や、菌を食べる種類もいます。「テントウムシだから、この餌」と決めずに、種類といた場所を確認しましょう。
親子で飼ってみたい場合も、先に考えたいのは虫かごより餌の準備です。必要な餌を続けて用意するのが難しければ、見つけた植物の上で食べる様子を観察する方法があります。
種類によって、アブラムシ・葉・菌と食べ物が変わる
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 代表的な種類 | 主な食べ物の例 | 観察の手がかり |
|---|---|---|
| ナナホシテントウ | 幼虫も成虫もアブラムシ | 植物に集まるアブラムシの近くを見る |
| ナミテントウ | アブラムシなど | 背中の模様はさまざま。星の数だけで判断しない |
| ニジュウヤホシテントウ | ナス科植物などの葉 | 葉の表面や食べ跡も一緒に確認する |
| キイロテントウ | うどんこ病などの菌類 | 黄色い体だけでなく、葉の状態にも注目する |
これは代表例の比較で、テントウムシの食性をすべて並べたものではありません。例えば、ほかの小さな虫を食べる種類もいます。「肉食・草食・菌を食べる仲間がいる」と覚えると、違いを調べやすくなります。
食べ物と姿の対応は、堺生物多様性センターのテントウムシ紹介でも確認できます。似た模様の虫もいるため、背中の点だけでなく、体全体、頭、いた植物を写真に残すことが大切です。
飼い始める前に、餌を毎日確かめられるか考える
ナナホシテントウなどを飼うときは、アブラムシの付いた植物を見つけ、必要な餌を確保できるかが大きなポイントになります。アブラムシが一度見つかっても、同じ場所にいつまでもいるとは限りません。
- どの種類に近いか分かっているか。
- その種類に合う餌を、継続して用意できるか。
- 餌の植物を持ち帰ってよい場所か。農薬などの使用が不明な植物ではないか。
- 虫や餌の虫が逃げない通気、清潔さ、置き場所を保てるか。
釧路市博物館の質問回答でも、種類ごとの餌を用意し、集められる量を考えて飼うことが案内されています。食べる数は種類や成長段階などで変わるので、「一日何匹」という数字だけを機械的に当てはめないようにしましょう。
植物を切る許可がない場所では、枝ごと持ち帰りません。採集せずに楽しむ方法は、親子のテントウムシ観察で紹介しています。
アブラムシが見つからないとき、砂糖水だけでよい?
砂糖水や昆虫ゼリーを、種類に合う餌の代わりとして長期間与えることは勧めません。口を付けたように見えても、それだけで成長や飼育に必要な条件が満たされるとは判断できないためです。
ナナホシテントウなどに合う餌を用意できないなら、飼う予定を立てる段階で、野外観察へ切り替えることも考えましょう。すでに持ち帰っている場合は、種類と入手経緯を確認し、購入した虫や別の場所から来た虫を安易に放さないでください。飼っている虫を野外へ放す前の注意も確認できます。
「どんな食べ物でも食べるかな」と、食べない餌だけを入れて長く待つ実験はしません。食べない理由は、餌の種類、温度、成長段階、個体の状態など、いくつも考えられます。
幼虫は成虫と姿が違う。さなぎは餌を食べない
ナナホシテントウなどの幼虫は、成虫の丸い姿とはかなり違います。黒っぽく細長い体で、植物の上を動くものもいます。「見慣れない虫がいる」と取り除く前に、写真で調べてみましょう。
ナナホシテントウは幼虫も成虫もアブラムシを食べますが、さなぎの時期は食べません。葉などに付いたさなぎを、動かないからといってはがしたり、餌へ押し付けたりしないでください。教育出版のナナホシテントウ図鑑で、成長段階の違いを確認できます。
種類が分からない幼虫は、素手でつまんで確認せず、虫の名前を調べる手順へ進みます。
野外では「いた」と「食べた」を分けて記録する
虫がアブラムシの近くにいただけでは、食べたところを見たことにはなりません。葉の上で静かに見守り、口元の動きや、実際に餌をつかんだかなど、見えたことだけを記録します。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 観察したこと | 書けること | まだ言い切れないこと |
|---|---|---|
| アブラムシのいる葉に止まった | 同じ葉にいた | 必ずアブラムシを食べるために来た |
| 小さな虫を口元へ運び、かんでいた | 小さな虫を食べているように見えた | 写真が不鮮明な場合の餌の正確な名前 |
| 葉に食べ跡があり、虫もいた | 食べ跡のある葉にいた | その虫が食べ跡を作った |
| 前の日より虫が減った | 見える範囲の数が減った | すべてテントウムシが食べた |
幼児なら「何色?」「葉のどこにいる?」から始め、小学生は時刻、植物、虫の動きを一つずつ書き足します。写真と短い説明を残す方法は、観察ノートの書き方が参考になります。
小さな餌や食べ跡を見るなら、軽いルーペから
葉の上のアブラムシや食べ跡を、肉眼より少し大きく見たい親子には、持ち運びやすいルーペが候補です。「レイメイ藤井 超観察ルーペ EW401」は、本体約35gで、大レンズ3.5倍、小レンズ6倍、ミニレンズ13倍を使い分ける製品です。
最初は大きいレンズで葉のどこを見るかを決め、動かない食べ跡などでピント合わせに慣れると使いやすくなります。小さな虫を無理に捕まえて、レンズへ押し付ける必要はありません。
散歩の荷物を増やしすぎず、葉の小さな形を見たい家庭なら、サイズと持ちやすさを確かめて候補にしてみてください。虫の名前を必ず特定できる道具ではないので、図鑑や写真と合わせて使います。大人が太陽を見ないことを伝え、使用後は日光が当たる場所へ出したままにしないでください。
葉の上の小さな動きを、持ち運べるルーペで見る
アブラムシの形や、葉に残った食べ跡を少し大きく見たい親子には、レイメイ藤井の観察用ルーペEW401が候補です。約35gで、大レンズは3.5倍。最初は広い範囲を見やすい大レンズから使い、太陽へ向けない約束をしてから選びましょう。
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
楽天は紹介商品のページ、Amazon・Yahoo!は商品名による検索結果です。EW401の型番、内容、送料を確認しましょう。寸法・重さはレイメイ藤井の公式情報を参照しています。ほかの形も比べたい場合は、子ども向けルーペの選び方へどうぞ。
よくある質問
テントウムシは葉っぱを食べますか?
葉を食べる種類もいます。ニジュウヤホシテントウなどがその例です。一方、ナナホシテントウやナミテントウはアブラムシなどを食べるため、葉だけを入れても同じようには飼えません。
背中の星が多いほど、年を取っていますか?
星の数は年齢を表すものではありません。同じナミテントウでも模様に違いがあります。種類を調べるときは、星の数だけでなく、体の形や頭の模様、いた場所も確かめます。
テントウムシを庭に放せば、アブラムシはいなくなりますか?
食べる種類でも、その場にとどまるとは限らず、全部いなくなる保証はありません。観察目的で虫を別の場所から放すことは避け、まず庭にいる虫と植物の関係を見てみましょう。






