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カマキリの卵はどんな形?卵鞘の中と泡のしくみ

秋の明るい園路で、母子が低い枝に付いた茶色いカマキリの卵鞘を、手を触れずに見ているイラストPR記載も含みます。

枝に付いたカマキリの卵のかたまりは、小さな卵を包む「卵鞘」です。泡からできる包みの役割や、種類によって違う外形を図で紹介。割らずに形と付き方を見比べると、冬の枝にあるものが違って見えてきます。

枝などに付いたカマキリの「卵のかたまり」は、一個の大きな卵ではありません。小さな卵をまとめて包む、卵鞘(らんしょう)です。 外側の包みは、メスが産卵するときに出す泡状の分泌物からできます。

冬の枝に茶色いかたまりを見つけると、「ここから大きなカマキリが出てくるの?」と思うかもしれません。中にあるのは小さな卵たち。動かないかたまりも、そう思って見ると気になってきます。

大きなかたまりの中に、小さな卵が入っている

ふだん「カマキリの卵」と呼んでいるのは、卵とそれを覆う包みをひとまとめにした姿です。外から見える大きさが、そのまま一個の卵の大きさなのではありません。

枝に付いた卵鞘の外観と、外側の包みの中に小さな卵がいくつもあることを、分けて示した概念図。
外から見える包みと、中にある卵を区別するための図です。実際の卵の個数や並び、大きさを再現した断面図ではありません。 図を選ぶと拡大できます。

オオカマキリなどは、この卵鞘の中の卵で冬を越します。春にはそこから小さなカマキリが出てきます。矢作川研究所の卵鞘の紹介でも、一つのかたまりに多くの卵がまとまっていることが説明されています。

「一個の大きな卵」から「小さな卵を守る包み」へ見方を変えてみましょう。表面にある凹凸も、卵そのものの模様とは違うものだと分かります。

卵を産むときの泡が、包みになる

メスのカマキリは、卵を産むときに粘液を出して泡立て、卵鞘をつくります。できあがった包みは、外からの衝撃や暑さ寒さから中の卵を守ります。到津の森公園の獣医が産卵を見た「小さな命」の記録には、この過程が紹介されています。

オオカマキリの卵鞘の外側には、小さな穴が多く、空気を含む構造があります。国土交通省の天竜川の昆虫資料では、外の気温の変化や日差しによる温度差を和らげていると考えられる、と説明されています。

枝に付いたものを遠くから見ると、乾いた土のかたまりにも見えます。でも、材料は周りの土を集めたものではなく、カマキリ自身が出したものです。近づける場所なら、手を触れずに表面の細かな凹凸を見てみてください。

形は一つではない。丸みや付き方を見比べよう

卵鞘の外形は、カマキリの種類によって違います。たとえばオオカマキリは、丸みを帯びた俵型や釣鐘型と表現されます。京都市動物園の観察記録には、枝に付いた卵鞘の写真が載っています。

見つけたものが写真と同じか確かめるときは、色だけでなく、全体の形と枝への付き方も見ます。

見るところ親子で比べられること
全体の形ふっくら丸い?横や縦に長く見える?
表面でこぼこや筋が、どちらの向きに並んでいる?
付いているところ枝を包むように付いている?片側に寄っている?

正面から丸く見えても、横へ少し動くと厚みが分かることがあります。「こっちから見ると長いよ」と親子で立つ位置を替えてみましょう。無理に枝を曲げなくても、見える範囲で比べられます。

似た形のものもあるので、一つの特徴だけで種類を決めなくて大丈夫です。写真を撮りたいときは、かたまりだけでなく、付いている枝も一緒に写すと、後で図鑑と比べやすくなります。

割らずに、その枝で変化を見てみよう

中を知りたくなっても、卵鞘を割って確かめる必要はありません。卵を傷めないよう、そのままにして外側を見ます。塀や枝に残っているからといって、中に卵が残っているか、いつふ化するかまで外見だけで決めることはできません。

手が届く低い枝を道から眺め、触らずに見終えるだけでも観察になります。寒くなったら散歩を切り上げて、家で図鑑の写真を探してもよいでしょう。ほかの虫が冬にどんな姿で過ごすのか気になったら、冬の虫探しも見てみてください。

次に同じ道を通ったとき、「あの枝、まだあるかな」と子どもが思い出すかもしれません。冬の目印が一つできたら、春に訪ねる楽しみも増えます。動くカマキリを見つけた日には、鎌・顔・脚の観察へ。枝で見た包みを思い出しながら、小さなカマキリの脚の動きも見てみましょう。

11月・12月に見つけたら、春に戻れる記録を残そう

冬の観察では、卵鞘の形と「どの枝についていたか」を一緒に残しておくと、再訪しやすくなります。写真を撮るときは、かたまりの近くの一枚と、周りの木も分かる一枚を組み合わせてみてください。

表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。

観察する時期残しておきたいこと決めつけないこと
秋〜初冬に見つけた日日付、枝の目印、卵鞘の形外見だけで産卵日や中の状態を決めない
冬に同じ枝を見た日前の写真との違い、見える範囲の表面変化が見えないからと割らない
春に訪ねた日表面や周囲で新しく気づいたこと全ての種類・地域で同じ日にふ化すると思わない

一度見ただけでは、すでにふ化したものか、まだ卵が入っているものか分からないこともあります。「分からなかった」を残しておけば、図鑑で調べることが一つ増えます。

見つける散歩から始めるなら12月の虫探し、観察を課題にまとめるなら冬休みの昆虫の自由研究へ。幼児は形を言葉にする、小学生は前の写真と比べるなど、関心に合わせて続けられます。

表面の凹凸を見たい親子には、手持ちのルーペ

「泡でできた包みって、どんな表面だろう」。枝に近づいて肉眼で見た後、細かな凹凸も気になったら、ルーペをのぞいてみましょう。枝から外したり、卵鞘に道具を押し当てたりせず、見える距離を探します。

レイメイ藤井の超観察ルーペ EW401は、本体35g・高さ132mm。小さな子は大人が支え、交代で同じところを見る使い方ができます。太陽を見ない約束をして、次の散歩で使ってみたい道具か考えてみてください。

卵の包みを、その枝でもう少し詳しく見る

見つけた卵鞘の表面を親子でのぞくなら、持ち歩きやすい手持ちルーペが役立ちます。EW401の大きさを確かめ、子どもと一緒に持って見られそうか選んでみてください。 楽天は商品ページ、Amazon・Yahoo!は商品名の検索結果へ進みます。型番と送料を確かめて選べます。

よくある質問

卵鞘全体が、一個の卵なのですか?

いいえ。外から見えるかたまりは、小さな卵をまとめて包む卵鞘です。外側の包みと、中にある一つ一つの卵を分けて考えると分かりやすくなります。

茶色い包みは土でできていますか?

カマキリが周囲の土を集めたものではありません。メスが産卵時に出す泡状の分泌物からでき、中の卵を守る包みになります。

見つけたら割って中を見てもよいですか?

卵を傷めるおそれがあるので、割らずにそのまま観察しましょう。形や表面、枝への付き方を見比べたり、図鑑で内部の説明を探したりできます。

冬に見つけた卵鞘は、いつふ化しますか?

オオカマキリなどは卵で冬を越し、春に小さなカマキリが出てきます。種類・地域・温度で時期が変わり、外見だけでふ化日を決めることはできません。同じ枝で変化を観察してみましょう。

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