冬の自由研究は、一つの問いと写真から始められる
冬休みも、虫を捕まえずに昆虫の自由研究ができます。 枝についた卵の形、同じ場所で見えるものの変化、図鑑で調べる冬越しの姿など、「何を比べたいか」を一つ決めてみましょう。
小学生なら自分の問いと記録を中心に、幼児なら親子で形を見つけて話す遊びにできます。大人の役目は立派な結論を代わりに作ることより、子どもの「ここが気になる」を残す手伝いです。
冬休みに選びやすい自由研究のテーマ3案
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| テーマと問い | すること | こんな子・日程に |
|---|---|---|
| 卵の包みは、どんな形? | 枝についた卵鞘を外から撮り、丸みや付き方を描く | 形や絵が好きな子。1日の観察から始めたいとき |
| 同じ場所は、日が違うとどう見える? | 同じ枝や幹を2回以上訪ね、写真と天気を並べる | 散歩を何度かできる子。変化に気づきたいとき |
| 昆虫は、どんな姿で冬を越す? | 図鑑などで選んだ虫の冬越しを調べ、種類ごとに分ける | 雪や寒さで外へ出にくい日。調べることが好きな子 |
この中で迷ったら、すでに見つけたものを使えるテーマを選ぶと始めやすくなります。卵を見つけていなければ、三つ目の調べ学習から入り、暖かい日に外で探しても構いません。
昆虫は種類によって卵・幼虫・さなぎ・成虫などの姿で冬を越します。最初の手がかりには、こどもの国の冬越し解説のような、種類名と写真が一緒に分かる資料を使えます。「チョウは全部さなぎ」など、仲間全体へ広げすぎないのが調べるときのコツです。
テーマ1:卵の包みを、触らずに描いてみる
カマキリの卵を包むかたまりは「卵鞘(らんしょう)」といいます。中を割って確かめる代わりに、外から分かる三つを見てみましょう。
包みと卵の違いを最初に知りたいときは、カマキリの卵鞘の図と説明を読んでから観察できます。
- 全体は丸いか、細長いか。
- 表面に凹凸や筋があるか。
- 枝のどちら側に、どうついているか。
近くから一枚、周りの枝も入れて一枚撮ると、形と場所の両方を残せます。正面と横で形が違って見えるなら、そのことも発見です。枝を曲げたり折ったりせず、立つ位置を少し変えて見られる範囲で比べます。
写真だけで種類や中の状態まで分からなければ、「カマキリの卵鞘と思われるもの」「種類はまだ分からない」と書いても大丈夫です。分からないことを残すと、次に調べる問いになります。
テーマ2:同じ場所を、同じ見方で記録する
例えば「冬に見つけた枝は、次に来たときも同じかな」という問いなら、探す場所を毎回変えずに観察します。日付と天気のほか、写真を撮る方向もそろえると見比べやすくなります。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 日付・時刻・天気 | 12月○日、昼ごろ、晴れ |
| 場所の目印 | 園路の曲がり角にある低い枝 |
| 見えたこと | 茶色いかたまりが枝の右側にある |
| 前回との違い | 写真では形の変化が分からなかった |
| 次に調べたいこと | 春には表面がどう変わるのだろう |
表の文章は書き方の例で、実際の観察結果ではありません。自分で見えたことに置き換えましょう。虫が見えなかった日も、その条件を記録できます。
「暖かい日に見えた、寒い日には見えなかった」だけで、温度が原因だと決めることはできません。日当たり、時刻、隠れた場所なども違うかもしれないからです。見えたことと、その理由として考えたことを分けると、研究の中身が伝わります。
テーマ3:冬越しの姿を、図鑑で比べる
好きな虫を3種類ほど選び、種類名・冬の姿・過ごす場所を調べます。例えばオオカマキリ、カブトムシ、ナミテントウを選べば、卵・幼虫・成虫という違いに注目できます。
本で調べたことは「本の名前とページ」、ウェブで調べたことは「サイト名とページ名」を残しましょう。自分で見た記録とは欄を分けると、何を観察し、何を調べたかが読み手にも分かります。
家の図鑑に冬の姿が載っていなければ、図書館で別の図鑑を探す方法もあります。一冊で答えが見つからないこと自体が、調べ方を増やすきっかけになります。
まとめは、問い・見たこと・分かったことの順に
- 問い:何が気になって調べたのか。
- 方法:いつ、どこで、何を見たり読んだりしたか。
- 見たこと・調べたこと:写真、絵、表で示す。
- 分かったこと・まだ分からないこと:問いへ戻って書く。
- 次にしたいこと:春に同じ枝を訪ねる、別の種類を調べるなど。
低学年なら写真一枚と短い文から。高学年なら観察した条件や、別の理由の可能性も加えられます。学校へ提出する場合は、用紙や形式の指定を先に確認しておくと、最後に作り直す手間を減らせます。
記録用の欄を用意したいときは、観察ノートの書き方とテンプレートを使えます。最初からすべて埋めようとせず、今回の問いに必要な欄を選びましょう。
研究の道具は、見たいことが決まってから
写真と紙で始められるテーマも多くあります。そのうえで「表面の凹凸を見たい」なら、レイメイ藤井の超観察ルーペ EW401が候補です。大人と一緒に見える位置を探し、同じところを交代でのぞけます。太陽は見ない、虫や卵へ押し当てない使い方を伝えておきましょう。
「外で見つけたものを、その場で写真と比べたい」なら、持ち歩ける「小学館の図鑑NEO POCKET 昆虫」も役立ちます。冬越しの詳しい説明を調べたい場合は、調べる虫や項目が載っているかを確かめて選びます。
選んだ研究テーマに、道具を一つ足すなら
形を詳しく描くテーマにはルーペ、外で見た虫を写真と比べるテーマには携帯図鑑。研究で何を確かめるか決まったら、その一歩を助ける道具を選んでみてください。 楽天は商品ページ、Amazon・Yahoo!は商品名の検索結果へ進みます。型番・書名と送料を確かめて選べます。
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
おすすめの理由: 現地に持ち出しやすいポケット判。捕まえた虫をその場で調べたい親子におすすめです。
選ぶときに見る所: 持ち歩き用の小さな判型です。写真と文字の大きさが子どもに見やすいかを見て選びます。
最初の一歩は、今日の問いを一行書くこと
「このかたまりは何だろう」「前にいた虫はどこへ行ったのかな」。子どもが口にした問いを、そのままノートの一行目へ。冬休みの間に答えが全部出なくても、春に確かめたいことが残れば、観察は次の季節へ続きます。
よくある質問
冬の昆虫の自由研究は、1日だけでもできますか?
卵鞘の外形を観察して描く、図鑑で冬越しの姿を比べるなど、一日で取り組めるテーマもあります。日による変化を調べるテーマは、別の日の記録が必要です。
虫が一匹も見つからなくても研究になりますか?
見た場所や条件を記録し、図鑑で冬の姿や居場所を調べる方向へ進められます。ただし、一度見つからなかっただけで「この場所には虫がいない」とは結論づけられません。
親はどこまで手伝えばよいですか?
外での安全確認、写真撮影、読めない語の説明などを手伝えます。何が気になったか、何が見えたかは子どもの言葉を聞き、結論を代わりに作らないようにしましょう。






