12月は、枝の卵と虫の隠れ場所を探してみよう
12月の虫探しは、低い枝、木の幹の表面、落ち葉の重なる場所が入口です。 夏のように飛び回る姿だけを追わず、卵や冬越しの場所に目を向けると、公園の見え方が変わります。
最初の目当ては「気になる形を一つ」で十分。虫かごをいっぱいにする遊びから、いつもの木をよく見る遊びへ。寒い時期も、幼児や小学生と一緒に発見を楽しめます。
三つの場所を、壊さずにのぞいてみよう
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 見る場所 | 目当てになるもの | 見つけたらすること |
|---|---|---|
| 園路から見える低い枝や枯れ草 | カマキリの卵を包む卵鞘 | 枝についたまま、形と場所を写真に残す |
| 木の幹の表面や、見えるすき間 | ナミテントウなどの小さな虫 | 木の皮をはがさず、見える範囲で色や数を見る |
| めくってよい場所の落ち葉 | 葉の下に隠れている虫 | 少しだけめくり、見終わった葉を戻す |
卵鞘(らんしょう)は、カマキリの卵を包んでいるかたまりのこと。かたまり全体が一つの卵なのではありません。初めて見つけたら、図鑑の写真と形を比べてみましょう。
泡からできる包みと中の卵は、カマキリの卵鞘のしくみを示した図でも見られます。中が気になったときも、枝についているものは割らずに調べられます。
ナミテントウやツチイナゴは成虫で冬を越す虫の例です。暖かい日に姿を見せることもあります。こどもの国の冬の昆虫観察では、卵・幼虫・さなぎ・成虫それぞれの冬越しを紹介しています。見つかる種類や時期には地域差があり、雪の下を掘ってまで探す必要はありません。
石や倒木を持ち上げたり、枝を折ったりする探し方は、子どもとの最初の散歩には選ばなくて大丈夫。外から見えるものだけで、同じ場所をまた訪ねる遊びができます。
親子の冬散歩は、枝一本を見て帰る日があってもいい
出発前に、暖かく過ごせる服装と帰る時刻を決めます。寒さの感じ方は年齢や体調で違うため、長く探すことを目標にしないほうが続けやすくなります。
例えば、こんな順番で歩いてみてください。
- 日の当たる道を歩き、子どもの目の高さにある枝を一本選ぶ。
- 枝の先から根元へ、何かついていないか一緒に見る。
- 気になるものがあれば、近くの目印と一緒に写真を撮る。
- 帰宅後、写真を一枚だけ見返す。
幼児なら「丸い?細長い?」と形を言うだけでも観察です。小学生なら「日当たり」「地面からのおおよその高さ」もメモすると、別の枝と比べられます。手袋を外して冷たくなったら、記録は家へ戻ってからにしましょう。
動かない虫を見つけても、起こそうとしなくて大丈夫
冬に動きの少ない虫がいても、それだけで死んでいるとは判断できません。指でつついたり、暖かい部屋へ持ち帰って動かそうとしたりせず、その場所で姿を見ます。
卵鞘も、枝についたままを観察の出発点に。冬と春に同じ場所を撮るなら、虫の暮らす場所を変えずに変化を追えます。公園の植物や生き物の採集ルールも確認しておきましょう。
虫が苦手な子には、近づいて触る役を求めなくて大丈夫です。大人が撮った写真を見る、次に見る枝を選ぶなど、その子ができそうな役から参加できます。
枝に付いた袋ならミノムシの中を開かずに見る方法、アゲハのさなぎなら冬越し中の置き場所と扱い方へ。気になる姿に合わせて、次に見るところを選べます。
観察を一歩深めるなら、小さな部分を見られるルーペ
肉眼で見つけたかたまりを、もう少し近くで見たい。そんなときに役立つのが手持ちのルーペです。卵の包みの凹凸や、虫の背中の模様を見るきっかけになります。対象を外したり、つまんだりする道具としては使いません。
レイメイ藤井の超観察ルーペ EW401は、本体の高さ132mm・重さ35g。小さい子は大人が支え、一緒に見える位置を探せます。レンズを太陽へ向けない約束も、最初に伝えましょう。すでに使いやすい虫眼鏡があれば、まずはそれで始められます。
冬の小さな発見を、一緒にのぞくルーペ
次の散歩で、卵の包みや虫の模様をもう少し見たい親子に。軽い手持ちルーペなら、捕まえずに観察する楽しみを足せます。EW401の大きさを確かめ、子どもと持ちやすそうか見てみてください。 楽天は商品ページ、Amazon・Yahoo!は商品名の検索結果へ進みます。型番と送料を確かめて選べます。
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
しばらく網や虫かごを使わない家庭は、冬の道具の洗浄・乾燥・保管も確認しておくと、春に使い始めやすくなります。
見つけた枝を、春にもう一度訪ねてみよう
写真には、卵だけでなく「どの木の、どの枝か」が分かる一枚も残します。次の散歩で同じ場所を見つけられると、「前と変わったかな」という楽しみが生まれます。
何も見つからない日は、暖かい日を選んで再訪してみてもいいし、家でできる虫の写真クイズや図鑑遊びへ切り替えても構いません。12月の一回で答えを出さず、次の季節につながる目当てを一つ持ち帰りましょう。
よくある質問
12月でも生きた昆虫はいますか?
います。昆虫は種類によって卵・幼虫・さなぎ・成虫などの姿で冬を越します。ナミテントウやツチイナゴのように成虫で冬を越す種類もいますが、地域や天候によって見つけやすさは変わります。
カマキリの卵は家に持ち帰ってもいいですか?
親子の冬散歩なら、ついている枝で観察を続ける方法がおすすめです。採集が禁止された場所では持ち帰れません。室内に移すと屋外とは温度などの条件が変わり、ふ化後の世話も必要になります。
雪のある地域では、12月の虫探しは難しいですか?
積雪で見られる場所が限られることがあります。無理に掘らず、道から見える枝を見る、以前撮った写真を調べるなど、その日の条件でできる遊びを選びましょう。






