雑木林では、木の幹を見上げる、葉の裏をのぞく、落ち葉の重なりを見ると、探せる虫が変わります。カブトムシが見つからない日も、小さな甲虫や、葉に似た幼虫、足元で動く虫との出会いがあります。
林に入ったら、最初の一本の木の前で立ち止まってみてください。幹の上から足元の落ち葉まで、親子の目線をゆっくり下ろします。「そこにいたの?」と親も驚けるのが、林の虫探しのおもしろさです。
雑木林の虫は、幹・葉・落ち葉で探し分ける
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 探す所 | 手がかり | 親子で試すこと |
|---|---|---|
| 木の幹や樹液 | 湿った部分、集まる虫、セミの声 | 木をぐるりと見て、表と裏で何が違うか探す |
| 低い枝の葉 | 食べられた跡、葉に似た色や形 | 葉の上と裏を目で追い、小さく動くものを待つ |
| 地面の落ち葉 | 葉のすき間、下へ隠れる小さな影 | 足元で一枚の端をそっと持ち上げ、動く虫を探す |
遠くばかりを歩かなくても、一つの木の周りには違う探し場所があります。子どもがしゃがんだままなら、親も同じ高さになって見てください。
樹液の木では、集まる虫と幹の裏側を見る
クヌギやコナラなどの樹液には、カブトムシやクワガタ、カナブンなどが集まります。すべての木から樹液が出るわけではないので、幹の湿った所や虫が集まる所を探します。
樹液と甲虫の関係は日本植物生理学会のコナラの解説でも紹介されています。木を傷つけて樹液を出そうとせず、すでに出ている所を見るのが探し方です。
一匹見つかったら、その木の裏側も見てみます。幹の陰に隠れた虫や、少し上を歩く虫がいるかもしれません。ハチが集まっている木からは静かに離れ、別の木へ移ります。
カブトムシを狙う時間帯と扱い方は親子でカブトムシ採集、似た甲虫の見分け方はカナブンとコガネムシへ。
葉の裏と落ち葉は、動く瞬間を待ってみよう
葉に穴があったら、葉の表、縁、裏へ目を動かします。食べ跡のそばに虫がいなくても、次に探すきっかけになります。葉と同じ緑色の体が、脚を動かして初めて見えることもあります。
足元では、落ち葉一枚の端をそっと持ち上げてみましょう。虫が走ったら、親は行き先を見て、子どもがもう一度探せるように「あの葉の横」と伝えます。何もいなくても、次の一枚で違う景色が見えます。
分からない毛虫を素手で確かめることは避け、見終わった葉は元の位置へ。朽ち木を割ったり、大きな石を子どもに動かさせたりしなくても、小さな葉の下から探せます。
捕まえた小さな甲虫を横から見るなら、三晃商会クリーンケースSSがおすすめです。外寸は185×110×150mmです。小枝や葉を足場に入れ、日陰で一時的に観察します。形や歩く脚を見た後は、見つけた場所へ戻すときの動きまで眺められます。
おすすめ商品 · 観察ケース
フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
林の小さな発見に使うルーペと図鑑
細かい所を近くで見たい子にはルーペ、名前や暮らしを知りたい子には図鑑が合います。
レイメイ藤井 超観察ルーペ EW401は、葉に残る食べ跡や止まっている虫の脚を近くで見る道具です。まず3.5倍の大きなレンズで見つけ、細部を6倍・13倍の小レンズで比べられます。
重さは35g、長さは132mmです。小さい子は親が手を添え、交代しながらのぞきます。太陽をのぞかず、歩くときには目から離します。
小学館の図鑑NEO POCKET「昆虫」は、林へ持っていく図鑑として使えます。今日見た虫の写真から、何を食べ、どこで暮らすのかを調べると、次に探す場所も考えられます。
林で見つけた一匹を調べるルーペと図鑑
葉の跡や小さな脚を眺め、気になった名前を探す。林歩きへ持っていく観察道具です。
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
おすすめの理由: 現地に持ち出しやすいポケット判。捕まえた虫をその場で調べたい親子におすすめです。
選ぶときに見る所: 持ち歩き用の小さな判型です。写真と文字の大きさが子どもに見やすいかを見て選びます。
しゃがんで探しやすい服と靴を選ぶ
林では枝や草に触れるので、肌を覆う服と、足に合う靴を選びます。長ズボンならTHE NORTH FACE マウンテンイージーパンツ NBJ82606もおすすめです。紹介する型のサイズは130〜160cmです。裾を引きずらず、しゃがんだときに膝を曲げやすいサイズが目安です。
おすすめ商品 · 長ズボン
薄手で伸縮性のある長ズボン。しゃがんだときの膝と腰のゆとりを見て選びます。ウエストはひも調整です。
靴も、つま先だけでなく、かかとが大きく浮かないかを見ます。おすすめの靴と、子どもの足に合わせる目安はこちらです。
おすすめ商品 · 子ども用スニーカー
履き口が大きく開き、足幅が広めの子におすすめ。はっ水加工で、防水ではありません。
小さい子の服は虫取りの服装ガイドも参考に。帰宅して着替えるときには、服や体にマダニが付いていないか確認します。厚生労働省の案内に、見たい体の部位も載っています。
次に来たら、子どもが見つけた木から歩こう
「あの木の裏にいた」「この葉の下から走った」。帰り道に一つ話せる場面があれば、次の林歩きの出発点になります。
次回は子どもに、その場所へ案内してもらってもいいですね。同じ木で違う虫が見つかったら、季節や時間で林の様子が変わることも一緒に感じられます。
「次はクワガタも見つけたい」と言われたら、探す木と捕まえ方は親子でクワガタ採集で確かめられます。
雑木林の親子虫取りでよくある質問
雑木林の虫取りは夜でないと楽しめませんか?
昼も、幹や葉、落ち葉の下で虫を探せます。樹液に来る虫を狙う時間帯は種類や場所で変わるので、カブトムシ・クワガタの記事で探し方を選べます。
カブトムシが見つからないときは?
低い葉や落ち葉へ目線を変えてみましょう。小さな甲虫や、隠れていた虫の動きなど、幹を見上げるときとは違う発見があります。
樹液にハチがいたら、その日の虫取りをやめますか?
その木から静かに離れ、別の木や葉の観察へ移れます。巣に出入りしている場所へ近づかず、親子の体調や周囲を見て歩く場所を選びます。






