ナミテントウは、成虫の姿で冬を越す
身近なテントウムシの一種、ナミテントウは成虫のまま冬を越します。 木のすき間や葉の下などで、何匹かが集まっている姿を見つけることがあります。冬に動きが少なくても、それだけで死んでいるとは判断できません。
「テントウムシ」は一種類の名前ではありません。ここでは、背中にさまざまな色や模様があるナミテントウを中心に、親子でできる冬の観察を紹介します。見つけた虫の種類が分からないときは、名前を決めつけず写真に残しておきましょう。
冬のどんな場所を見ればいい?
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 見るところ | 見つける手がかり | 観察するときの扱い |
|---|---|---|
| 幹の表面や、外から見えるすき間 | 丸い背中や、小さな虫の集まり | 木の皮をはがさず、見える範囲で眺める |
| 落ち葉が重なる場所 | 葉の裏に隠れた虫 | めくってよい場所で少しだけ見て、葉を戻す |
| 建物の明るい壁など | 寒くなるころに集まるナミテントウ | 通路や他人の敷地に気をつけ、触らず見る |
ナミテントウが集団で冬越しすることや、寒くなると白っぽい壁などへ集まる習性は、こどもの国の解説でも紹介されています。場所や天候によって見つけやすさは変わり、一か所に必ずいるわけではありません。
公園の木に巻いてあるわらや、設置された観察用のものは、勝手に外さないようにしましょう。自然観察会で管理者と一緒に見られる機会があれば、普段は見えない場所を知るきっかけになります。
集まりを見つけたら、まずそのまま写真を撮ろう
何匹も集まっていると、一匹ずつ取り出して見たくなるかもしれません。けれど、集まっていた場所や並び方も、観察できる大切なことです。
- 少し離れた写真を撮り、「どんな場所か」を残す。
- 見える範囲で、背中の色や模様を見る。
- 日付と天気を一言添え、隠れ場所を元のままにして帰る。
動かすためにつついたり、持ち帰って暖めたりする必要はありません。隠れている虫を全部探し出そうとせず、外から見えた分だけを記録します。子どもが数を数えたら、「見えたのは何匹」と書くと、隠れていた虫まで数えたことになりません。
赤い背中も黒い背中も、同じ種類のことがある
ナミテントウには、黒い背中に赤い斑点があるもの、赤っぽい背中に黒い斑点があるものなど、いろいろな模様があります。色が違うから必ず別の種類、とは限りません。
親子で比べるなら、次の三つに分けると見やすくなります。
- 背中の地の色は、黒っぽいか、赤や橙に近いか。
- 斑点は大きいか、小さいか。
- 左右の模様は、どう並んでいるか。
ただし、斑点の数だけで全てのテントウムシを見分けられるわけではありません。幼児なら「同じ色を探す」、小学生なら「写真ごとに模様を描く」までで楽しめます。名前は図鑑の写真と体の形も比べながら調べてみてください。
触らずに模様を楽しむ、ルーペと携帯図鑑
背中の模様をもう少し見たいなら、手持ちのルーペが役立ちます。レイメイ藤井の超観察ルーペ EW401は35gの小さな道具で、大人と交代しながら同じところをのぞけます。虫の上に載せたり、押し当てたりせず、見える距離をゆっくり探します。太陽を見る使い方はできません。
「この模様も同じ虫?」をその場で調べたいなら、「小学館の図鑑NEO POCKET 昆虫」を組み合わせる方法もあります。写真を大きく見たいときは、撮影して家の図鑑と比べる方法が向いています。
見つけた模様を、もう少し詳しく見るために
その場で背中の模様をのぞくならルーペ、写真と名前を照らし合わせるなら携帯図鑑が役立ちます。次の散歩で楽しみたいことを一つ決めて、合う道具を選んでみてください。 楽天は商品ページ、Amazon・Yahoo!は商品名の検索結果へ進みます。型番・書名と送料を確かめて選べます。
おすすめの理由: 3.5倍の大きなレンズで形を見つけ、6倍・13倍の小レンズで同じ場所を見比べられます。
選ぶときに見る所: 本体35g・高さ132mm。小さな子は親が手を添えて、一緒にのぞくところから始められます。
おすすめの理由: 現地に持ち出しやすいポケット判。捕まえた虫をその場で調べたい親子におすすめです。
選ぶときに見る所: 持ち歩き用の小さな判型です。写真と文字の大きさが子どもに見やすいかを見て選びます。
一度の発見を、次の散歩につなげる
同じ場所を再訪したとき、虫が見えなくても「いなくなった」とは限りません。奥へ隠れた、見える角度が変わった、といった可能性もあります。見えたことと、まだ分からないことを分けて書いてみましょう。
写真を比べる遊びが続いたら、冬休みの自由研究としてまとめる方法もあります。模様や見えた場所など、気になった違いを一つ選ぶところから始められます。
例えば「前は葉のふちに2匹見えた。今日は外からは見えない」。それだけでも立派な観察の記録です。記録を続けるなら、観察ノートの書き方に写真を添えて、春の散歩にも持ち出せます。
よくある質問
テントウムシは冬眠しますか?
ナミテントウは成虫で冬を越し、寒い時期には隠れ場所で活動を抑えて過ごします。「テントウムシ」には多くの種類があるので、全て同じ場所・同じ過ごし方とは考えず、種類を調べてみましょう。
冬に動かないテントウムシは死んでいますか?
動きが少ないだけでは判断できません。冬越しの姿を観察するなら、つついたり暖めたりして反応を確かめず、姿といた場所を記録しましょう。
黒いものと赤いものが一緒にいたら、別の種類ですか?
ナミテントウは同じ種類でも色や斑点の模様が異なります。ただし、似た別の種類もいるため、色や斑点だけで決めず、図鑑で体の形なども見比べてください。






