ライトトラップは、光に来た虫を親子で見比べる遊び
ライトトラップは、夜に白い布などへ光を当て、集まってくる虫を観察する方法です。白い背景で虫の姿が見やすく、普段は見過ごしていた模様や形に気づけるのが面白いところ。「次はどんな虫が来るかな」と、親子で待つ時間も楽しめます。
初めてなら、自然観察施設やキャンプ場などのライトトラップ観察会が参加しやすい選択肢です。自分たちで設置する場合は、使える場所と時間を管理者と決め、光を住宅や通行する人へ向けない配置にします。
白い布に来た虫は、模様・脚・止まり方を見てみよう
目立つ大きな虫だけでなく、布の端にいる小さな虫にも目を向けてみましょう。何という名前か分からなくても、似ているところと違うところを探す遊びができます。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 見るところ | 親子で比べたいこと | 声のかけ方の例 |
|---|---|---|
| 翅の模様 | 線、点、左右の並び | 「この模様、何に見える?」 |
| 止まった姿 | 翅を広げているか、重ねているか | 「さっきの虫と止まり方が違うね」 |
| 脚や触角 | 長さ、曲がり方、動き | 「どこを動かしているかな?」 |
| 来た順番 | 最初にいた虫と、後から来た虫 | 「新しいお客さんはどこ?」 |
環境省が紹介する2019年の観察会では、クワガタ、ヘビトンボ、コガネムシ、カミキリムシなどが集まりました。出会う虫は、地域や季節で変わります。ライトトラップ&星空観察会の記録
名前を当てるのは、じっくり見たあとでも大丈夫です。「細い線が三本あった」「触角が長かった」と覚えておけば、図鑑を開いたときの手がかりになります。
初めてのライトトラップは、観察会で体験してみよう
近くの自然観察施設や博物館、宿泊するキャンプ場の催しを、「地域名 ライトトラップ 観察会」「夜の昆虫観察会」で探してみてください。募集ページでは、対象年齢、集合場所、終了時刻、装置を主催者が用意するかを見ます。
案内役がいる会なら、子どもが気になった虫を一緒に調べてもらえます。「何という虫?」の次に、「昼はどこにいるの?」「幼虫は何を食べるの?」と聞くと、目の前の一匹から暮らしへ話が広がります。
触れてみたい子は、まずその虫の扱い方を案内役に聞いてみましょう。脚の力や歩き方を感じるのも楽しい体験です。観察会ごとの採集方針に合わせ、飼ってみたい虫が見つかったら、食べ物や住まいもその場で相談できます。
自分で設置するときは、光の向きと足元を整える
家族で行うなら、場所を決める段階で「白い布と灯りを置いて、何時まで虫を観察したい」と伝えると相談しやすくなります。夜に入れることと、装置を設置できることは別なので、キャンプ場などでは設置できる区画も聞いておきます。
配置を決めるときは、次の三つを確かめます。
- 光は布へ向ける。 住宅の窓、隣のテント、道路へ直接届かない向きにする。
- 観察する場所を空ける。 子どもが立つ所や通路に、コードや固定用のひもを横切らせない。
- 手元の灯りも用意する。 装置を消したあとにも、片づけと帰り道を照らせるようにする。
光源は製品の屋外使用条件に合う物を使い、電源や熱くなる部分は大人が扱います。紫外線を使う装置では、光を直視せず、製品が指定する距離や保護方法を守ってください。観察会では装置に触れず、案内された位置から見ます。
灯りを持って木を探す夜の散策は、親子で楽しむ夜の虫取りで紹介しています。
夜の観察におすすめのヘッドライトとNEO昆虫
移動や片づけで両手を空けたい大人には、GENTOS CP-131Dがおすすめです。単3電池1本で使え、電池込み約85g。明るさは200ルーメンと70ルーメンの2段階で、光の広がりも調整できます。メーカー仕様
頭に着けて使うライトなので、子どもが自由に向きを変えて照らすなら、握って使う懐中電灯も比べてみてください。CP-131Dは移動や手元を照らすためのライトで、虫を集める誘虫灯とは別の道具です。
帰宅後に見た虫を調べる一冊には、小学館の図鑑NEO〔新版〕『昆虫』がおすすめです。覚えている模様や形から似た虫を探し、幼虫の姿や食べ物まで見られます。持ち歩く図鑑を選ぶなら、小型のNEO POCKET『昆虫』もおすすめです。
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見つけた虫をその場で調べる一冊に。自分用の図鑑とノートを並べると、写真とスケッチを見比べながら記録できます。
夜の発見を楽しむライトと図鑑
足元や片づけを照らすヘッドライトと、見た虫を調べるNEO昆虫。次の観察にも使える道具を選びましょう。
おすすめの理由: 単3電池1本、電池込み約85g。両手を空けて歩き、虫かごや撮影にも使う大人の灯りに。
選ぶときに見る所: High200/Eco70ルーメンで、赤色灯はありません。頭に着けて使うライトなので、手で持って照らしたいときは手持ちライトを合わせます。
おすすめの理由: 家で広げて、写真や解説をじっくり調べる一冊としておすすめ。持ち歩くポケット図鑑とは使い分けます。
選ぶときに見る所: 大判でDVDつき。置き場所と、DVDを再生できる機器があるかを見ておきましょう。
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虫が少ない夜も、一匹をじっくり見る時間に
思ったほど集まらないときは、布の端や下の方に、小さな虫が止まっていないか探してみてください。新しく来た虫を見つける係を交代したり、一匹の動きを少し追ったりすると、待つ時間がそのまま観察の時間になります。
見たことを残したい子には、コクヨ測量野帳〈スケッチブック〉セ-Y3を自分用の観察ノートにするのもおすすめです。硬い表紙で手に持って書きやすい一方、紙面は小さめ。大きな絵より、「しましま」「長い触角」といった短いメモや小さなスケッチに向きます。
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持ち歩く自分用の観察ノートに。小さな方眼へ、見つけた虫の絵や時刻を書き込めます。
数が少ないから失敗、ということはありません。子どもが面白がった一匹を覚えておくと、次に会ったとき「あの夜の虫だ」と気づく楽しみができます。
片づけは、布に残った虫を見てから
帰る前に、布に止まっている虫を確認します。そのまま畳んで挟まないよう、虫が布から離れたのを確かめてから片づけましょう。観察会なら、残った虫の扱いは担当者に任せます。
自分たちの装置は電源を切り、熱くなる部分が冷めてから収納します。固定具や電池も含めて回収し、装置を置いたまま帰らないようにします。環境省の現地記録でも、放置された採集用トラップや電池が問題になっています。林道パトロールの記録
終わる時刻は、子どもの就寝と帰りの移動から先に決めておくと、最後の一匹まで気持ちよく楽しめます。
親子のライトトラップでよくある質問
ライトトラップには、必ずカブトムシが来ますか?
必ず来るわけではありません。場所や季節などによって集まる虫は違います。甲虫だけを目当てにせず、蛾の模様や小さな虫の形も見てみると、楽しみが広がります。
普通のヘッドライトを買えば、虫を集められますか?
この記事のヘッドライトは、移動や手元を照らすための紹介です。明るさの数値だけで誘虫性能は判断できません。初めてなら、装置が用意された観察会で体験し、自分で始めたくなったら使っていた機材を尋ねられます。
公園やキャンプ場で自由に設置できますか?
施設によって違います。設置したい場所、灯りの種類、使う時間を伝えて相談します。設置場所が決まったら、光が周りの人へ向かないよう配置しましょう。
名前が分からない虫は、どう楽しめばいい?
模様、触角、脚、止まり方を比べられます。子どもが気づいた特徴を覚えておき、帰宅後に図鑑で似た姿を探してみてください。観察会なら、その場で案内役に聞くこともできます。
あの夜に見た虫を、昼にも探してみよう
夜の白い布にいた虫は、昼にはどこで過ごしているのでしょう。次のお出かけで葉や幹を見たとき、「この辺にいるのかな」と探すきっかけになります。
初めて見た大きな触角、きれいな翅の模様、親より先に虫を見つけた瞬間。そんな一つの発見が、「あの夜、面白かったね」と話せる思い出になります。次はどの虫に会いたいか、帰り道で子どもと話してみましょう。
昼の幹で探すなら、どこを見る? 樹液の出ている木の手がかりは樹液に集まる虫を親子で探すで確かめられます。






