カブトムシの幼虫は、食べ物になるマットで育てよう
日本のカブトムシの幼虫は、幼虫飼育用の発酵マットを食べて育ちます。 深さのある容器に入れ、乾燥やフンの増え方を見ながら世話をします。成虫に与える昆虫ゼリーは、幼虫のごはんにはなりません。
ふだんは土の中にいる幼虫ですが、交換の時に大きくなった体を見ると驚きます。春にはさなぎになる部屋を作り、やがて角や羽のある姿へ。親子で季節をまたいで付き合える飼育です。
幼虫を迎える前に用意するもの
用品は四つ。先に決めるのは、幼虫の住まいになるケースと、食べ物になるマットです。
マットを深く入れられる飼育ケース
マットを15〜20cmほど入れられる深さを目安に選びます。SANKOのクリーンケースLは、側面から中をのぞける透明ケース。置く場所に幅37.5×奥行22×高さ28cmの余裕があるかを確かめます。
幼虫を育てる深さを確保し、見える日は外から家族で観察したいなら、このケースが候補になります。浅型の「フラットL」と取り違えないよう、商品名と高さを確かめて選びましょう。
おすすめ商品 · 深さのある飼育ケース
幼虫用マットを深く入れられる飼育ケース。外寸は幅37.5×奥行22×高さ28cmです。高さにはふたを含みます。購入時は浅型の「フラットL」と取り違えず、クリーンケースLを選びましょう。
幼虫の食べ物になるマット
フジコンの「バイオ幼虫腐葉マット10L」は、カブトムシの幼虫のエサに使える腐葉土タイプのマットです。成虫の床材だけに使う商品とは用途が違うため、袋の「幼虫用」の表示を確かめて選びます。交換が必要になったときに準備してから使えるよう、飼育している頭数とケースの大きさに合わせて交換分も考えておくと、次の世話を始めやすくなります。
幼虫が食べて育つマットを、交換前に用意する
今のマットにフンが増えて交換を考えているなら、幼虫のエサになる商品を選びましょう。バイオ幼虫腐葉マット10Lは、ケースに入れる量と交換分を見積もって用意したい家庭の候補です。袋の準備手順を確かめてから使います。楽天は商品ページ、Amazon・Yahoo!は商品名の検索結果へ進みます。容量と送料を見て選んでください。

おすすめの理由: カブトムシの幼虫が食べて育つための腐葉土タイプの飼育マットです。
選ぶときに見る所: 成虫用の針葉樹マットとは用途が異なります。使用前のガス抜き・加水は袋の手順に従い、交換分も含めて容量を選びます。
マットを広げる作業用コンテナ
アイリスオーヤマのボックスコンテナB-13Rは、交換中のマットを受けたり、幼虫をマットごとよけたりする作業用に。内寸の高さは約13.5cmで、ふたは別売りです。ガス抜きで薄く広げるときは、一袋を一度に入れず、数回に分けて使います。飼育には、上で紹介した深さとふたのあるケースを使います。
交換のたびに土を広げる場所に困るなら、作業用の容器を一つ決めておくと、準備から片付けまで進めやすくなります。手持ちに合う容器がなければ、置ける大きさか見てみてください。
おすすめ商品 · マット交換の作業容器
マットを広げたり、交換中の幼虫をマットごとよけたりする作業用に。内寸は約36.6×24×13.5cm。薄く広げたいときは数回に分けて使います。ふたは別売りで、ここでは開けたまま作業する容器として紹介しています。
少しずつ水分を足す霧吹き
マルハチ産業の「ザ・霧吹き」は500mLのボトル。子どもが水を足す係なら、持ちやすい量だけ入れます。親がマットを混ぜながら「このくらいでまとまるね」と一緒に確かめられます。
水を少しずつ足しながら湿り具合を調整したいときに使う一本です。子どもと交代で持つなら、容量だけでなく手に収まる形かも確かめて選びましょう。
おすすめ商品 · 少しずつ水を足す霧吹き
マットの乾いた部分へ少しずつ水を足すための500mLボトル。子どもが持つときは水を少なめに入れ、混ぜたマットの湿り具合を親子で確かめながら使いましょう。
最初は一匹ずつ分けると、食べ方や育ち方を追いやすくなります。迎えた幼虫の種類を確かめ、日本のカブトムシに合う用品を選びましょう。外国産のカブトムシは、種類により温度や容器の条件が違います。
マットを準備して、幼虫の部屋を作る
購入した発酵マットは袋の手順に沿って準備します。販売店では、紹介しているバイオ幼虫腐葉マットを開封後、一日以上空気にさらしてガス抜きするよう案内しています。においや熱が残る場合はさらに混ぜながら待ち、幼虫を入れる前に発熱がないことを確かめます。水は少しずつ混ぜ、握るとまとまるけれど水がにじまない程度が目安です。
容器は直射日光や暖房の風が当たらない場所へ。幼虫をマットの上に置き、自分で潜る様子を見てみましょう。飼育の基本は月夜野きのこ園の幼虫飼育ガイドで確認できます。
子どもには、容器に名前を付ける、霧吹きを持ってくる、マットを混ぜるなど、やりたい係を選んでもらいます。水の量や熱の確認は親が一緒に行います。
毎日は外から見て、フンが増えたらマットを交換
ケースの横に幼虫が見える日も、見えない日もあります。毎日掘り出すと幼虫がいる場所を崩してしまうので、ふだんは外から見て、表面の乾きやマットの減り方を確認します。
フンが目立ち、食べられるマットが少なくなったら交換の頃合いです。交換の間隔は頭数・成長・容器で変わるため、カレンダーだけで決めず、中の様子を見ます。
- 新しいマットを先に準備し、水分と発熱の有無を確認する。
- 作業用コンテナへ静かに移し、幼虫を周りのマットごとすくってよける。
- フンの多いマットを取り除き、新しいマットを入れて幼虫を戻す。
交換の時は、子どもも周りのマットごと幼虫をすくう係や、新しいマットを入れる係を選べます。幼虫を落とさないよう容器の上で一緒に扱い、土を入れ終わったら、自分で潜っていく様子を眺められます。
写真を撮る係も選べます。「前より太くなったね」「フンも大きいね」と、見えた変化を話してみてください。毎回重さを測ったり、長い日記を書いたりする必要はありません。
冬に動かないときは、掘り出す前に環境を確認する
日本のカブトムシの幼虫は、寒い時期に活動や食べる量が少なくなります。 ケースの外から動きが見えなくても、それだけで死んでいるとは判断できません。動く姿を見たいからと、何度も掘り出したり暖房の近くへ急に移したりせず、まずマットと置き場所を見ます。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 気になった様子 | 外から確認すること | 世話の考え方 |
|---|---|---|
| 幼虫が見えない・動きが少ない | マットの乾き、置き場所の冷えや温度差 | 見えないだけで掘り出さず、環境を落ち着かせる |
| 表面の乾燥が目立つ | 日光や暖房の風が当たっていないか | 製品の手順に沿って少しずつ水分を補い、過湿にしない |
| フンが増え、食べられるマットが減った | 容器内の状態と成長段階 | 冬だから不要、何日たったから必要と決めず、交換の要否を考える |
| 地表へ出ることが続く、異常か迷う | マットの熱・乾燥・過湿、容器やふたの状態 | 写真と飼育条件を整理し、購入店などへ相談する |
日本獣医師会の飼育資料(158ページ)でも、冬は食べる量が減ること、日々の温度変化が少なく冷えすぎない場所で管理すること、春には再び食べる量が増えることが説明されています。
11月・12月になったら一律に交換をやめる、室温を一つの数値にそろえる、といった管理ではなく、幼虫とマットの状態を見て世話をします。この案内は日本のカブトムシが対象で、外国産の種類にはそのまま使えません。
冬休みに観察をまとめるなら、幼虫を毎回出して測るより、ケースの外から見えたことや世話をした日を記録する方法があります。冬の昆虫の自由研究では、見た事実と考えた理由を分ける書き方も紹介しています。
春、さなぎの部屋を作り始めたら見守ろう
日本のカブトムシは、春から初夏にかけてさなぎになる準備をします。地域や飼育温度で時期はずれます。甲賀市の飼育案内でも、深いマットと、さなぎになる時期の扱いが説明されています。
幼虫が作る部屋の名前は「蛹室(ようしつ)」。ケースの側面に部屋が見えたり、体が黄色みを帯びたりしたら、交換や掘り出しを控え、ケースを動かさずに待ちます。中が見えなくても、確かめるために掘ると部屋を壊してしまいます。
「今日はどこが変わった?」と、見える範囲で比べます。何日も目立つ変化がない時間も、姿を変える途中です。写真が撮れたら、小学館の「図鑑NEO 昆虫」のさなぎと見比べる楽しみがあります。角や脚がどこに見えるか、白い幼虫の時にはなかった形を一緒に探してみてください。
次の姿が楽しみになってきたら、家で広げる図鑑を一冊。撮った写真と見比べながら、羽化を待つ時間も親子で楽しめます。
おすすめ商品 · 家で開く昆虫図鑑
家で写真と見比べ、虫の名前や特徴を探す一冊。小学館の図鑑NEO「昆虫」DVDつきです。持ち歩く道具とは分けて、家で広げて使う図鑑として紹介しています。
羽化したら、成虫としての暮らしが始まる
羽化したばかりのカブトムシは体がまだ柔らかく、しばらく蛹室で過ごします。地上へ自分で出てくるまで待ち、活動を始めたらゼリーや足場のある成虫用の環境へ移します。
その先のごはんや世話はカブトムシを親子で飼う方法へ。白い幼虫の写真と成虫を並べると、同じ一匹とは思えない変わり方を楽しめます。
育てた一匹の話を、家族の思い出に
名前を付けた日、交換の時に大きさに驚いた日、初めて角が見えた日。覚えておきたい場面があれば、手作り昆虫図鑑に写真を一枚貼っておけます。
夏にカブトムシを見た時、「うちの子も、あの白い幼虫だったね」と話せます。子どもが気づいた変化を親も一緒に喜ぶことが、次の「育ててみたい」につながるかもしれません。
家の幼虫が土の中で冬を越す間、外の虫はどうしている? 卵やさなぎで冬を越す姿は冬の虫探しで探せます。
カブトムシ幼虫の育て方でよくある質問
幼虫には毎日エサを入れますか?
食べ物はマットそのものです。毎日のゼリー交換は不要で、乾燥やフン、マットの減り方を確認して世話をします。
冬にあまり動かなくなったら?
日本のカブトムシの幼虫は寒い時期に活動や食べる量が少なくなります。動きが見えないだけで掘り出したり急に暖めたりせず、マットの乾きと置き場所を確認します。異常か判断しにくい場合は、容器やマットの状態を撮って購入店へ相談できます。
いつ羽化しますか?
日本のカブトムシは通常、卵から次の夏の成虫までおよそ一年で育ちます。迎えた時の成長段階や温度で変わるため、日付を約束せず、幼虫・さなぎ・成虫という変化を追っていきます。
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