7月の虫取りは、見たい虫を一つ決め、その虫がいる環境と、親子で無理なく歩ける場所を探すところから始めましょう。雑木林のカブトムシやクワガタ、公園のセミや抜け殻、草地や水辺の虫が候補になります。
梅雨の残る地域も、すでに強い暑さが続く地域もあります。夏休みに入る前に短く下見をしておくと、当日の道具と帰り道を決めやすくなります。
7月に何を探す?見たい虫から場所を選ぶ
ぐんま昆虫の森の7月の昆虫カレンダーでは、カブトムシやノコギリクワガタのほか、ナナフシモドキ、キイトトンボ、アメンボなども紹介されています。夏の虫取りは、甲虫だけが選択肢ではありません。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 見たいもの | 探す環境の候補 | 親子で始めやすい見方 |
|---|---|---|
| カブトムシ・クワガタ | 樹液の出る木がある雑木林 | 日中に通れる道と木を確認する |
| セミ・セミの抜け殻 | 公園の木、低い枝、葉の裏など | 声を聞き、手の届く範囲の殻を探す |
| 草の虫やナナフシなど | 園路沿いの葉や低い枝 | じっと止まる姿や食べ跡を探す |
| チョウなど花を訪れる虫 | 花壇や野草の花 | 少し離れて来る虫を待つ |
| トンボやアメンボ | 安全な園路や柵のある水辺 | 岸から止まる姿や動きを見る |
表は探す計画の目安です。地域、標高、天候、草刈りなどで、見つかる虫は変わります。目当ての種類がいない場所で長く粘るより、直近の地域の自然情報から行き先を選びます。
「大きいカブトムシを捕りたい」ならカブトムシの探し方へ。「何でもいいから見つけたい」なら、近所の公園の葉や抜け殻から始められます。
月の前半と後半で、見えるものが変わることも
7月1日から夏の虫が一斉にそろうわけではありません。たとえば小峰公園の2025年7月の記録では、セミの鳴き始めや抜け殻、樹液に集まる虫が紹介されています。こうした過去の記録は、その地域の季節を知る手掛かりになります。
ただし、去年見られた日を今年の出現予定日にしないでください。同じ月でも種類によって時期が違い、梅雨明けの時期も地域や年で変わります。まだ雨の多い時期なら、6月の虫探しのように、歩ける園路の葉を見る予定も選べます。
見つけた日、場所、鳴き声や抜け殻の有無をメモしておくと、夏休みに入ってから同じ公園で比較できます。
下見では「虫の木」と一緒に、帰れる道を確認する
初めての場所へ子どもと行く場合は、明るいうちに次を確認します。下見の日にも暑さを見て、無理な外出は避けます。
- 採集できる場所か、観察だけの場所か。
- どこまで歩けるか、通行止めや立入禁止がないか。
- 飲み物を補充できる所と、涼しく休める建物があるか。
- トイレ、出入口、帰り道がどこか。
- 雨や雷、子どもの疲れで切り上げるとき、すぐ戻れるか。
自然情報にカブトムシやクワガタが掲載されていても、採集の許可とは別です。公園で虫取りをするルールを確認し、禁止されている場所では眺めたり撮影したりして楽しみます。
樹液にはスズメバチなども集まります。木の穴へ手を入れたり、樹皮をはがしたりせず、周囲を大人が先に見ます。木を傷つけて樹液を出すこともしません。クワガタを目標にするなら親子で探す木と捕まえ方へ進めます。
時間帯だけで暑さ対策を済ませない
「午前中だから大丈夫」「木陰なら何時間でも遊べる」とは考えません。出発前に天気予報と環境省の暑さ指数・熱中症予防情報を確認し、危険な暑さの日は屋外の虫取りを見送る選択をします。
出かけられる日も、探す場所を一か所に絞り、子どもが疲れる前に涼しい場所へ戻れる予定にします。飲み物を持っただけで対策が終わるわけではなく、帽子や服、休み方を合わせて考えます。暑い日の虫取りに、出発前の確認をまとめています。
雷鳴が聞こえるなど雷が近づく様子があれば、観察を切り上げて建物などへ避難します。気象庁の雷への備えも確認しておきましょう。雨を避けるために、高い木の下へ集まって待つ行動はしません。
暑い日に虫を見たい場合は、空調や休憩場所も確認して昆虫館の展示を楽しむ方法もあります。
持ち物は、今日の遊びに合わせて足す
まず飲み物、帽子、歩きやすい靴、必要な着替えなど、お出かけの準備をします。そのうえで、虫をどう見たいかに合わせて道具を選びます。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 今日やりたいこと | 足す道具 | 用意する前に考えること |
|---|---|---|
| 写真を撮って調べる | 手持ちのカメラ・図鑑 | 子どもを見ながら扱えるか |
| 抜け殻の形を見る | ルーペ、必要なら持ち帰り用の容器 | 殻の採集も許可されているか |
| 草地の虫を捕まえる | 扱える長さの網、対象に合う容器 | ふたを大人が確実に閉められるか |
| 水辺の虫を見る | 必要に応じて双眼鏡 | 岸へ下りずに見られる場所があるか |
透明なケースは姿を見やすい一方、入れっぱなしの持ち歩きや、直射日光・車内への放置は避けます。チョウなど飛ぶ虫を観察する場合は、羽の当たり方や空間も気になるため、虫に合わせた虫かご選びで使い分けてください。
見つけた姿を、その場で図鑑と比べたいとき
持ち歩く一冊の候補は、学研の図鑑LIVEポケット『昆虫 新版』です。出版社の案内によると、B6変型判・256ページで、生きた昆虫の写真を使い、セミの抜け殻などの見分け方も扱います。
家の大判図鑑が持ち歩きづらい場合、外で候補を探すための一冊として選べます。ただし、写真一枚だけで種類が必ず決まるわけではありません。分からない虫は、見えた特徴を写真やメモで残してから調べます。小さい文字を読むのが難しい子には、大人が横で手伝ってください。
捕まえた後の「これ、何という虫?」まで一緒に楽しみたいなら、次の散歩へ持っていく図鑑を用意しておくと使う場面がはっきりします。 手持ちの本を無理なく運べるなら、それを使えます。新しく選ぶ場合は、ポケット版の新版・ISBN9784052062919を確認し、大型のLIVEや旧版との取り違えを防ぎましょう。
出会った虫をその場で調べる、持ち歩き用の図鑑
名前を調べるところまで楽しみたいなら、B6変型・256ページの学研の図鑑LIVEポケット『昆虫 新版』が候補です。生きた昆虫の写真を手掛かりに、観察した姿と見比べられます。手持ちの図鑑を持ち歩けるなら追加は不要。新版ISBN9784052062919を確認して選んでください。
おすすめの理由: 生きた昆虫の写真で実物と見比べる一冊。採集・飼育や抜け殻の見分け方も楽しめます。
選ぶときに見る所: B6変型判・256ページ。新版ISBN 9784052062919を確認し、旧版や大型版と区別してください。
見比べる写真や持ちやすさから選びたい場合は、持ち歩く昆虫図鑑の比較へ進めます。
持ち帰る前に、夏休み中の世話を考える
飼ってみたい虫を見つけたら、餌、容器、置き場所、毎日世話をする人を確認します。旅行や帰省を予定している場合は、その間の世話まで決めてからにしましょう。
いろいろな虫を一つの容器へまとめず、体の大きさや食性に合わせます。準備ができていない日は、その場で写真や観察を楽しめます。虫を持ち帰る前の確認を、出発前に親子で読んでおく方法もあります。
夏休みに続けたい問いを、一つ残す
最初の日から大きな自由研究を完成させようとしなくても構いません。「同じ木の抜け殻は増える?」「来週もこの葉に虫がいる?」など、また見に行きたいことを一つ残します。
抜け殻なら、まずセミの抜け殻を探す場所へ。虫をたくさん集めるだけでなく、日時と場所をそろえて記録すると、後から比べやすくなります。
よくある質問
7月上旬でもカブトムシを探せますか?
地域や天候で現れる時期が違うため、全国共通の開始日は決められません。出かける地域の最近の自然情報を確認し、見つからないときに楽しむ別の虫も候補にします。
幼児との虫取りは、夜へ行く必要がありますか?
必須ではありません。昼に葉やセミの抜け殻を探したり、花へ来る虫を待ったりする観察から楽しめます。夜の採集は、場所を知る大人の同行や主催者の案内など、別の準備が必要です。
雨の後なら、必ず虫をたくさん捕まえられますか?
種類や雨の強さ、気温、場所で違います。捕獲数の期待より、足元や増水、落枝の状況を先に確認します。荒天後に林や水辺へ無理に入らず、別の日へ変更できます。






