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虫を飼う

カブトムシ・クワガタの持ち方
子どもが挟まれたときの対処

父親がケースのすぐ上で止まり木を支え、子どもがクワガタを眺めるイラスト

カブトムシは胸の短い角か体の横、クワガタは胸の横を大人が確かめて持ちます。無理に手に乗せず観察する方法、挟まれたときに引っぱらない対処、傷の手当てと受診の目安、怖がる子への声かけをまとめました。

子どもが「持ちたい」と手を伸ばした瞬間、親は角を持たせていいのか、挟まれたらどうするのかが気になります。カブトムシは胸の短い角か体の横、クワガタは胸の横を、大人が位置と力加減を確かめて持ちます。手でつまむのが難しければ、止まり木に乗ったまま観察しましょう。挟まれたときは、指と虫を引き離そうとしないでください。

この記事では、成虫と幼虫の持つ位置と、子どもに教える順番、親がやる範囲をまとめました。後半は、挟まれた・引っかかれた後の手当てと受診の目安、ケースへ戻すときの持ち方と手洗い、怖がる子への声かけです。挟まれている最中なら、先にクワガタに挟まれた時の対処へ進んでください。

カブトムシの持ち方|オスは胸の短い角か体の横、長い角は持たない

静岡市環境共生課の資料は、カブトムシを持つときは短いツノを持つか、体の側面を持つようにと案内しています。オスの頭から伸びる長い角は、持ち上げると根元に力がかかって折れることがあります。

表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。

種類持つ位置持たない所
カブトムシのオス胸の短い角、または硬い体の側面を上から軽くつまむ長い頭の角、脚、体の隙間
カブトムシのメス体の横を上からつまむ脚
クワガタのオス・メス胸の横側(大あごの後ろ、脚の付け根の上)大あごの前、脚

脚の先には小さなかぎ爪があり、服や皮膚に引っかかります。引っかかったら無理に引かず、大人が止まり木を近づけ、虫が自分で移るのを待ちます。木から引きはがしてまで手に乗せる必要はありません。

クワガタの持ち方|大人が胸の横を確かめ、あごの前に指を出さない

都立公園のパークレンジャーによる「公園のあそび方」は、胸の横を持つ方法を紹介しています。ただし、虫の大きさや子どもの指の位置によっては挟まれます。「ここなら絶対に大丈夫」とは教えず、大人が先に確かめましょう。

親指と人差し指で、大あごの後ろにある胸(前胸)の左右をつまみます。前から指を出さず、後ろ側から近づけるのがコツです。メスにも小さな大あごがあり、指を挟むことがあります。メスだから大丈夫、とは思わないでください。

木につかまっているクワガタは、脚が木から離れてから持ち上げます。無理に引くと脚が傷つきます。採集の場面での扱いは親子でクワガタ採集に、ケースでの世話は子どもとクワガタ飼育にまとめています。

カブトムシ・クワガタの持ち方を子どもに教える順番と、親がやる範囲

触らなくても観察できる。ケース越しに見る:虫の動きを、まず一緒に。木に乗せて見る:大人がケースの低い位置で支える。ケースへ戻す:足場についたら離し、ふたを閉める
持つことをゴールにせず、子どもが選べる観察を。大人は途中で目を離しません。 図を選ぶと拡大できます。

初めての日は、触ることをゴールにせず、子どもが選べるようにします。

  1. ケース越しに見る。 脚やあごがどこまで動くか、親子で眺めます。
  2. 止まり木ごと近くで見る。 大人が木を持ち、開いたケースのすぐ上で観察します。
  3. 持ちたければ、大人が先に示す。 明るい場所で、持つ位置と「強く握らない」を伝えます。虫を安定して支えられない手の大きさなら、木に乗せたままにします。
  4. 大人と一緒にケースへ戻す。 脚が足場についたのを見てから離し、ふたを閉めます。

大人は途中で目を離さず、子どもが怖がったり虫が暴れたりしたら戻します。見るだけで終える日があっても構いません。

カブトムシの幼虫の持ち方|素手で持たず、スプーンでマットごと

幼虫のやわらかい体を指でつままないでください。移す必要があるときは、スプーンでマットごとすくい、新しいマットの上にそっと置きます。子どもは移動先の容器を用意したり、ケース越しに大きさを見たりする役を担当できます。

静岡市の資料は、さなぎの部屋(蛹室)は一度壊れたら作り直せないので強い衝撃を与えないよう注意しています。さなぎの時期は、持つのではなく見るだけにします。幼虫の世話の流れはカブトムシ幼虫の育て方で続けられます。

クワガタに挟まれた時の対処|引っぱらず、指と虫を支える

挟まれたら、指と虫を無理に引き離さず、大人が子どもの手を支えます。「手を振らずに、ここで支えよう」と短く声をかけてください。

虫がぶら下がらないよう、脚の下へ止まり木などの足場を差し出すと、自分から離すことがあります。ただし、必ず外れる方法ではなく、何秒で離すとも言えません。水に沈めたり、道具をあごへ差し込んでこじ開けたりする方法は勧めません。

痛みが強い、深く食い込んでいる、外せないときは、無理な処置を続けず医療機関へ相談します。外れたら虫をケースへ戻し、子どもの傷を確認してください。

挟まれた・引っかかれた後の手当てと受診の目安

軽い擦り傷は流水で汚れを洗い流し、清潔なガーゼなどで保護します。札幌市消防局の応急手当を参考にしてください。出血が多いときは洗うことより止血を優先し、清潔なガーゼなどを傷口に当ててしっかり押さえます。 日本赤十字社も、直接傷口を圧迫する方法を案内しています。

傷の様子すること
赤くなっただけ、血が出ていない皮膚が傷ついていないかと痛みを確認し、いったん虫を扱うのを休む
少し血がにじむ流水で洗い、清潔なガーゼや絆創膏で押さえる
血が止まりにくい、傷が深い、痛みが強い清潔なガーゼで押さえながら速やかに受診する。大量の出血など緊急時は119
夜間や休日で迷うこども医療電話相談 #8000で相談する(地域ごとに受付時間が異なる)

手当てをしながら「痛かったね」と声をかけます。その後も腫れや赤み、痛みが強くなる場合は受診してください。#8000の受付時間は地域によって異なり、緊急時に119の代わりに使う番号ではありません。救急セットの中身は子どもの虫刺され応急セットにまとめています。

カブトムシ・クワガタをケースへ戻す持ち方と手洗い

戻すときは、ケースのマットの上に手を近づけ、虫の脚がマットや止まり木につくまで待ってから指を離します。上から落とすと脚を痛めます。ふたを閉めるときは、脚や触角を挟んでいないか見ます。

戻したら、虫やマットを触った手を石けんと流水で洗います。観察中は、手で顔や口を触らないようにしましょう。

虫を持つのを怖がる子への声かけ

持ちたくない子に、持たせる必要はありません。文部科学省の幼稚園教育要領解説は、動く虫を見て恐れなどの気持ちが生じたとき、保育者がその心の動きを受け止めて共感することが大切だとしています。不安でためらう子は、大人のまなざしや励まし、楽しそうに始めた友達の姿で動き出すとも書かれています。

家でできるのは、親が持って見せること、ケース越しに見る時間を長くとること、「見るだけ」「乗せるだけ」のように段階を選ばせることです。持てた日は「持てたね」、持たなかった日は「今日は見たね」で終わって構いません。怖い子との遊び方は虫が怖い子どもと楽しむ自然遊びに、虫が苦手な親の関わり方は虫が苦手な親の虫取りにまとめています。

カブトムシ・クワガタの持ち方でよくある質問

クワガタのメスにも挟まれますか?

挟まれます。オスのように大きくなくても、メスにも大あごがあります。メスを扱うときも、大人が持つ位置を確かめ、あごの前に指を出さないようにしてください。

子どもがカブトムシの長い角を持ってしまいました

大人が虫の体を支え、長い角を引っ張らずにケースへ戻しましょう。角や脚の様子を見ますが、外見だけで傷ついていないとは判断できません。次からは「短い角か横」を合言葉にして、親が先に持って見せます。

手袋をして持ってもいいですか?

手袋をしても、挟まれないとは限りません。布に爪が引っかかったり、力加減が分かりにくくなったりするので、触るのが不安なら止まり木に乗せたまま観察しましょう。

夜の採集で捕まえたクワガタは、その場で持たせますか?

暗い場所では持つ位置が見えにくく、挟まれやすくなります。夜はケースや網から直接ケースへ移し、持つのは明るい場所で。夜の採集の準備は夜の虫取りを親子で楽しむにまとめています。

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