カブトムシを探すなら、夏の雑木林で樹液の木へ
カブトムシの成虫は、クヌギ・コナラ・ヤナギなどの樹液が出る木を手がかりに探します。 夏の雑木林や木の多い公園で、幹が濡れている所、甘酸っぱいにおい、集まっている虫が目印です。
同じ種類の木でも、カブトムシが来るのは樹液の出ている木です。最初の日の目当ては、「虫が集まる木」を親子で一つ覚えること。昼に木を見つけ、朝や夜に訪ね直すと、探す場所が絞れてきます。
近くでカブトムシを探す場所の見つけ方
最初の候補は、広葉樹のある雑木林、里山、林の残る公園です。芝生や遊具の広場だけを見るより、木がまとまっている一角へ目を向けてみてください。
公園名と「カブトムシ」「樹液」「自然だより」で調べると、スタッフの観察記録が見つかることがあります。虫が写っている写真だけでなく、記録の日付と、園内のどのような場所で見つかったかを見ます。過去の記録は候補を探す手がかりとして使い、今日も同じ木にいるとは決めません。
園内マップに雑木林や自然観察路が載っていれば、歩く順番を考えやすくなります。近所の候補の探し方は親子で行く虫取り場所の見つけ方へ。出かける際は、園内の利用案内で入れる時間と採集の扱いを見ておきましょう。
クヌギ・コナラの名前と、樹液の手がかりを見る
木の名前は、樹名板や園内の案内も使う
クヌギやコナラを知らなくても、最初から葉だけで見分ける必要はありません。木に付いている樹名板や、公園の植物案内を見ながら探せます。名前が分かった木があれば、葉の形と幹の模様を親子で見比べられます。
クヌギとコナラだけに絞る必要もありません。新横浜公園の生き物図鑑では、ヤナギもカブトムシが樹液を吸いに集まる木として紹介されています。地域の公園の観察情報も手がかりになります。
樹液は、見た目・におい・集まる虫から探す
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 手がかり | 見るところ |
|---|---|
| 幹の濡れた部分 | 周囲と色が違い、液がにじんでいる所 |
| 甘酸っぱいにおい | 木の近くを歩いたときに気づく、発酵したようなにおい |
| 虫の集まり | カナブンやチョウなどが同じ所に止まっていないか |
雨で濡れているだけの幹もあるので、色だけでは決めず、ほかの手がかりも合わせて見ます。東京都公園協会は、クヌギやコナラの樹液のにおいと、そこへ集まるさまざまな虫を紹介しています。
探すのは、すでに樹液が出ている木です。木を削って出そうとはしません。樹液にスズメバチが来ているときは、その木から離れて別の木へ進みます。
樹液の木を見つけたら、幹を一周するつもりで見る
まず少し離れて幹全体を見てから、樹液の周囲へ目を向けます。正面だけでは見えないこともあるので、歩ける範囲で横と反対側を見てみてください。
- 樹液の出ている所を見る。 黒や茶色の丸い体が、樹皮にまぎれていないか探す。
- 幹の側面と裏を見る。 親子で見る向きを変え、「こっちにもいる?」と確かめる。
- 地面に近い幹や根元も見る。 目線を下げ、見える範囲を順に追う。
- 分かれた枝の付け根を見上げる。 高い所なら、いる位置を覚えて次に見る手がかりにする。
親が先に見つけたときは、すぐに全部教えず「幹の右側に、丸い形が見えるかな」と場所のヒントを出してみましょう。子どもが自分で見つけた瞬間を一緒に喜べます。
樹液の木を探し、見つけた虫を調べる道具
幹を照らすSG-530と、家で開くNEO。見る時間と子どもの興味に合わせて選びましょう。
おすすめの理由: 光を広げたり絞ったりできる手持ちライト。親子で幹や葉を照らす場所を変えて探せます。
選ぶときに見る所: 単3電池2本、電池込み約151g、長さ約16.3cm。340ルーメンで強弱の切り替えはありません。子どもが握れる太さか、後ろのスイッチを押せるかを見て選びます。
おすすめの理由: 家で広げて、写真や解説をじっくり調べる一冊としておすすめ。持ち歩くポケット図鑑とは使い分けます。
選ぶときに見る所: 大判でDVDつき。置き場所と、DVDを再生できる機器があるかを見ておきましょう。
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見つからない日は、次の探し方を一つ変える
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 今日の様子 | 次に試すこと |
|---|---|
| 木はあるが、樹液を見つけられない | 園内の別の林や、公園の自然だよりに出てくる木を探す |
| 樹液にほかの虫はいる | 木を覚えておき、別の日や時間帯に訪ねる |
| 昼にカブトムシがいない | 早朝、または夜に利用できる場所で見直す |
| いつも同じ木だけ見ている | 近くの樹液の木も候補に加え、回る順番を作る |
カブトムシは夜から朝にかけて活動するため、昼の木探しと、成虫を探す時間を分ける方法があります。昼に見つかることもあります。親子で選ぶ時間帯はカブトムシ採集の朝と夜の違いにまとめています。
「今日は捕まえられなかった」だけでなく、「この木にはカナブンがいた」「ここから樹液のにおいがした」も次の手がかりです。子どもに次に見たい木を選んでもらうと、再訪する目的ができます。
カブトムシを探す日に使いたい道具
朝夕の幹を照らす手持ちライト
GENTOS SG-530は、光の範囲を広げたり絞ったりできる手持ちライトです。幹全体を見てから、樹液の出ている部分へ光を向けられます。親が照らし、子どもが探す役をする方法もあります。
電池込み約151g、長さ約16.3cmで、単3電池2本を使います。340ルーメンの点灯と消灯を切り替える製品で、明るさの強弱を変えるモードはありません。子どもが持つなら重さと後ろのスイッチを試し、人の顔へ光を向けないように使います。両手を空けたい場合や明るさを切り替えたい場合は、ライトの比較で違いを見られます。
予備の単3電池には、パナソニックのエボルタLR6EJ/4Bがおすすめです。SG-530にはテスト用電池が付属するため、予備を用意する際に選んでください。
おすすめ商品 · ライト用の単3電池
SG-530用の単3アルカリ4本パック。使う2本は一緒に交換し、新旧の電池を混ぜないようにします。

おすすめの理由: SG-530で使う単3形アルカリ乾電池。出かける前の点灯確認と、予備の用意に。
選ぶときに見る所: 4本入り。ライトに指定された電池の種類・本数を確かめ、新旧の電池を混ぜずに交換します。
捕まえた虫を横から見られる透明ケース
三晃商会のクリーンケースSSは、幅185×奥行110×高さ150mmのケースです。幹で見つけた虫の脚や角を、横からじっくり見るときにおすすめです。日陰へ置いて一匹ずつ観察します。捕まえるときの持ち方はカブトムシ採集の手順を参考にしてください。
おすすめ商品 · 観察ケース
フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
名前と暮らしを調べるなら、NEO「昆虫」
家で広げる図鑑の基本には、小学館の図鑑NEO〔新版〕「昆虫」DVDつきをおすすめします。カブトムシと一緒に樹液へ来ていた虫も探してみると、一つの木を見る楽しみが広がります。
特定の虫について深く調べたい場合は、知りたい説明が載っているかを確かめます。幅広い虫を調べる図鑑と、特定の虫の専門書は役割が異なります。
次に同じ木へ行くためのメモには、コクヨの測量野帳セ-Y3。 小型で硬い表紙のノートに、道の曲がり角、見た時刻、来ていた虫を短く残せます。木の場所を覚えるのが得意なら、子どもに簡単な地図を描いてもらうのもよいでしょう。
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持ち歩く自分用の観察ノートに。小さな方眼へ、見つけた虫の絵や時刻を書き込めます。
カブトムシのいる場所でよくある質問
クヌギなら、どの木にもカブトムシがいますか?
いいえ、樹液の出ている木に集まります。樹液が出ているか、ほかの虫が来ているかを手がかりにし、見つけた木を別の日にも訪ねてみましょう。
大きな山まで行かないと見つかりませんか?
公園の雑木林なども候補になります。近くの施設の生き物情報でカブトムシや樹液の記録を探し、木のある場所を歩いてみてください。
子どもと夜に探すにはどうすればよいですか?
夜に利用できる場所を選び、明るいうちに歩いた道を親子でたどります。ライトは歩くときに足元へ、木を見るときは立ち止まって幹へ向けます。初めてなら自然観察施設のイベントで探し方を教わる方法もあります。
樹液のある木が見つからないときは?
木の種類だけでなく、においや集まっている虫にも目を向けます。公園スタッフの自然だよりや園内の案内も使い、別の林も候補にできます。
親子で「あの木」を覚えると、次の夏も楽しみになる
樹液の木を見つけたら、帰り道に「あの木、次は何が来ているかな」と話してみてください。同じ木でも、その日に会う虫が変わることがあります。
翌年に子どもが「こっちだったよ」と案内してくれたら、前の夏の虫取りも一緒に思い出せます。捕まえた一匹と、その場所を見つけるまでの時間が、家族で話せる思い出になります。
探す木が決まったら、何を持っていく? ケースやライトの支度はカブトムシ採集の持ち物で確かめられます。






