公園の虫取りは、草地・花・木で探し方を変えよう
春なら花に来るチョウ、夏なら木の幹のセミ、秋なら草地のバッタ。まず季節に合う虫を選び、その虫のいる場所を探しましょう。 冬に夏と同じ場所を回っても、セミやカブトムシの成虫は通常見つかりません。寒い季節には、枝についたカマキリの卵などへ目当てを変えます。
最初に子どもと「今日は何を捕まえてみたい?」と話して、気になる場所から始めます。途中で別の虫を見つけたら、そちらに夢中になってもよいのです。いつもの公園にも、自分で見つけた虫の居場所が少しずつ増えていきます。
公園で見られる虫の一覧:季節と成虫・幼虫の違い
下の表は、身近な公園で探す目当ての例です。出てくる時期は、地域・種類・その年の気温で変わります。成虫は羽などが育った大人の姿、幼虫はそこへ育つ途中の姿。 同じ虫でも、季節によって姿や居場所が違います。
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 季節 | 探す目当ての例 | 成虫・幼虫・卵と、見たい場所 |
|---|---|---|
| 春 | モンシロチョウ、テントウムシ | 成虫を花や葉の周りで。春の後半には、小さなバッタの幼虫が草地で見られることも |
| 夏 | セミ、カブトムシ、バッタ | セミの成虫や抜け殻は幹・低い枝へ。カブトムシの成虫は樹液の木へ。草地のバッタは種類や時期で幼虫・成虫が混じる |
| 秋 | バッタ、カマキリ | 草地で成虫を探す。寒くなるにつれて姿は減り、枝や枯れ草ではカマキリの卵を包むかたまりも目当てに |
| 冬 | カマキリの卵、冬越し中のテントウムシなど | 枝の卵や、葉の陰で過ごす成虫を観察。セミの幼虫やカブトムシの幼虫は土の中にいるため、夏のように幹を探しても成虫はいない |
浜寺公園の四季の虫の案内にも、春の花へ来る虫、夏のセミ、秋のバッタ、冬の卵などが紹介されています。近くの公園の自然だよりも見て、今の季節に記録されている虫を手がかりにしてください。
バッタの多くは卵で冬を越しますが、ツチイナゴなど、成虫で冬を越す種類もいます。「冬にはバッタが一匹もいない」という意味ではありません。福井県自然保護センターのバッタの冬越し解説
詳しい遊び方は、春の花と葉の虫探し、夏休みの親子虫取り、秋の虫取りへ。冬は卵や隠れた虫を探す散歩に切り替えると、季節に合う目当てを選べます。
冬越しの虫を探すために、公園の土を掘ったり、木の皮をはがしたりはしません。枝の卵や外から見える姿を観察します。セミの冬越しは育つ段階によっても違い、アブラゼミなどは最初の冬を木の中の卵で過ごします。土の中の幼虫と合わせて、神奈川県公園協会の冬の昆虫案内で説明されています。
草地・花・木の幹で、こんな虫を探してみよう

表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 探す場所 | 主な季節と虫の姿 | 親子で試す探し方 |
|---|---|---|
| 草地の縁、草の葉 | 春の後半〜秋のバッタ。初めは小さな幼虫、夏〜秋には成虫も | 少し歩いて止まり、跳んだ先の葉を目で追う |
| 花の周り | 春〜秋、花に来るチョウの成虫 | 花から少し離れて待ち、どの花へ来るか見る |
| 木の幹、低い枝の葉 | 主に夏のセミの成虫、羽化した後の抜け殻 | 声のする方へ歩き、幹の正面だけでなく横や裏も見る |
| 樹液が出ている木 | 主に夏のカブトムシの成虫 | 時間帯も合わせて選び、道から見える幹や根元を確かめる |
草むらや花の周りなどの観察場所は、森林総合研究所の昆虫観察案内でも紹介されています。見つかる種類は季節や公園で変わるので、一つの場所にこだわらず、歩きながら比べてみてください。
草地では、跳んだ虫を見失わないように止まる
足元から虫が跳んだら、すぐ追いかけず、着地したあたりを見続けます。子どもが見つけた場所を指さし、親が横から一緒に探すと、草に紛れた姿が見えてくることがあります。
草の色と虫の色が似ていて分かりにくいときは、少ししゃがんで横から見てみましょう。長い後ろ脚や触角が、葉とは違う形で見つかるかもしれません。
花の前では、どの花に来るかを待ってみる
飛んでいるチョウを追い続けると見失いやすいので、花から少し離れて待つ方法も試せます。同じ花に何度も来るのか、次々に移るのか。動きを見てから、次に近づく場所を決められます。
花にいる虫がハチなら、その花から離れます。花壇の中へ踏み込まず、通路から見える花でも観察を楽しめます。
木の幹は、子どもの目の高さから見ていく
セミを探すときは、声がする方の木へ近づき、幹を下から順に見ます。高い所ばかり探さず、手が届きそうな高さや幹の裏も見てください。抜け殻があれば、生きたセミとの形の違いを比べる楽しみもあります。
セミを見つけた後の見どころは、鳴き声やオス・メスを調べるセミ観察へ。入口の案内で遊べる範囲を確かめ、そこで探せる虫から始めます。
カブトムシは夜・早朝、チョウは明るい時間を目当てに
場所だけでなく、活動する時間も虫によって違います。カブトムシの成虫は主に夜に樹液へ集まり、昼は根元や落ち葉の下などで休みます。 夏の昼に幹へ行って見つからなくても、探す木を間違えたとは限りません。国土交通省のカブトムシの生態案内
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| 目当てと時間 | 公園で試すこと |
|---|---|
| カブトムシ・夕方から夜 | 日が暮れてから活動する虫を、樹液のある木で探す。明るいうちの夕方なら、まず木と道の下見に |
| カブトムシ・日の出後の早朝 | 夜に来ていた成虫が残っていないか、樹液の周りを見てみる |
| カブトムシ・昼 | 見つかることもあるが、成虫の数を期待するより、樹液の木を覚えて次の訪問を考える |
| 花に来るチョウ・明るい時間 | 花の前で待ち、飛んで来る姿を観察する。寒さや雨などでも見られ方が変わる |
カブトムシの木の見つけ方は樹液のある木を探す記事、時間の選び方は早朝と夜のカブトムシ採集へ。夜は、その時間に利用できる場所へ、大人と一緒に出かけます。木へ登ったり、根元を掘り返したりして探す必要はありません。
虫を捕まえるときは、止まった場所へ網を近づける
初めて網を使う子には、大人が一度やって見せ、次を本人に任せてみます。草の上や地面に止まったバッタなら、虫の位置を見ながら網の口を近づけ、上からかぶせる方法を試せます。
- 虫がいる場所を見つけたら、足を止める。
- 網が届く所までゆっくり近づき、止まった虫に上からかぶせる。
- 網の中に入ったら振り回さず、どこにいるかを確かめる。
- 親が観察ケースを用意し、虫をつぶさないよう網から移すのを手伝う。
逃げられたら、「どっちへ跳んだ?」「今度はもう少し近づいてみる?」と次の作戦を考えます。道路や池の方へ逃げた虫は追わず、草地で別の一匹を探しましょう。
公園で使いやすい網・ケース・図鑑を選ぶ
短く持ち運びたいなら、小型の伸縮網。 エーワンのファンキーズ1号は、近くの公園へ持っていくのにおすすめです。大きく伸ばす前に、短い状態で網の口を狙った所へ動かしてみましょう。丈夫さを重視する家庭は、固定式と伸縮式の選び方も参考にしてください。
おすすめ商品 · 虫取り網
小型の伸縮網です。チャーム楽天市場店の掲載寸法は全長約39〜86cm。販売店により表記が異なるため、購入先で縮めた長さと伸ばした長さを確認してください。届いたら、短い状態から子どもと長さを試せます。
捕まえた虫を横から見たいなら、透明ケース。 三晃商会のクリーンケースSSを、保護者が運ぶ観察用として紹介します。日陰に置いて脚やお腹を見られます。大きな虫の飼育には、体の大きさに合う容器を別に選びます。
おすすめ商品 · 観察ケース
フタに通気孔がある透明ケース。保護者が運び、日陰で短く観察する用途に。リュックに入れるときは虫を出してからにします。
その場で名前を調べたいなら、携帯図鑑。 小学館の図鑑NEO POCKET「昆虫」は、公園に持ち出して写真を見比べる一冊に。子どもが気に入った虫のページを見てから出かける楽しみもあります。
おすすめ商品 · 携帯図鑑
見つけた虫をその場で調べる一冊に。自分用の図鑑とノートを並べると、写真とスケッチを見比べながら記録できます。
公園へ持っていきたい網と図鑑
自分の網で捕まえ、気になった虫をその場で調べる。次のお出かけに使う道具を選びましょう。
おすすめの理由: 小型で持ち歩きやすい伸縮網。チャーム楽天市場店の掲載例は全長約39〜86cm、口径約19.5cmです。徒歩や自転車で出かける日の候補になります。
選ぶときに見る所: 販売店により寸法の表記が異なります。購入先の本数と、縮めた長さ・伸ばした長さを確かめてください。丈夫さを優先するなら別のタイプも比べ、届いたら子どもと短い状態から試してみましょう。
おすすめの理由: 現地に持ち出しやすいポケット判。捕まえた虫をその場で調べたい親子におすすめです。
選ぶときに見る所: 持ち歩き用の小さな判型です。写真と文字の大きさが子どもに見やすいかを見て選びます。
公園に虫が見つからないときの三つの工夫
- 芝生だけでなく、草が残っている縁を見る。 足元から草の葉へ、見る高さも変えてみます。
- 歩き続けず、花や葉の前で待つ。 動いた瞬間に、虫の姿が分かることがあります。
- 季節と時間を確かめる。 冬にセミの成虫を探していたなら、枝の卵へ目当てを変更。夏の昼にカブトムシがいなかったなら、木を覚えて早朝など別の時間に来ます。
「今日はこの木を覚えておこう」と思う場所が一つ見つかれば、次の散歩の寄り道になります。探す目印がほしい日は、昆虫ビンゴから好きなマスを選んでみてください。
次の散歩で、子どもに虫の居場所を案内してもらおう
次に公園へ来たら、「前にいたのはどこだっけ?」と子どもに先を歩いてもらいます。自分で見つけた場所を大人へ教える時間も、虫取りの楽しみです。
同じ虫がいなくても、「草が短くなっているね」「今日はこっちの花に来たね」と前との違いを話せます。寒い季節には冬の虫探しも。いつもの公園が、親子で何度も話したくなる場所になっていきます。
見つけた虫に逃げられてばかりの日は、どうする? 近づき方を一つだけ変えて試す作戦は、子どもと虫取りを楽しむコツへ。
公園での親子虫取りでよくある質問
草むらを歩いても虫が見つかりません。
一度止まり、葉の上や草の根元を見てみましょう。芝生を歩いていたなら草の残る縁へ、葉を上から見ていたならしゃがんで横から、というように一つずつ探し方を変えます。
冬は、夏や秋のようにバッタの成虫が多く跳ぶとは限りません。上の季節の一覧を見て、今いる虫や卵へ目当てを変えてみてください。
冬でもセミやカブトムシの成虫を探せますか?
通常の冬の公園では、夏のように成虫を探す遊びには向きません。セミの幼虫やカブトムシの幼虫は土の中におり、セミは種類や育つ段階によって卵で冬を越すものもいます。土を掘るのではなく、枝のカマキリの卵など、外から見える冬の目当てを選びましょう。
虫取り網は長い方が捕まえやすいですか?
近くの草地では、先端を狙った所へ動かせる長さが使いやすくなります。まず短く持って試し、長さを考えるのは、届かない所を狙う必要が出てからで十分です。
捕まえた虫は、その後どうすればよいですか?
ケースで姿を見たら、その公園で捕まえた場所の近くへ戻せます。家で育てたい虫ができたら、その種類の食べ物と世話を先に調べ、迎える準備をするのも次の楽しみです。






