セミの羽化は、夏の日暮れから夜に探そう
夏の夕方、セミの抜け殻がよく見つかる木の周りを探してみましょう。羽化の観察は19〜21時ごろが一つの目安です。 地面を歩く幼虫を見つけたら、どこへ登り、どんな姿へ変わるか追ってみます。
いつも聞いているセミの声。そのセミが殻から出て、柔らかい羽を伸ばすところを見ると、翌日の鳴き声まで違って感じられるかもしれません。
何月・何時に行けば、セミの羽化が見られる?
時期は地域とセミの種類によって違います。近所で鳴き声が増え、抜け殻が見つかるようになったら、夕方にも同じ場所を訪ねる頃合いです。日本自然保護協会の観察案内は、19〜21時ごろを紹介しています。毎晩その時間に必ず始まるわけではないので、日暮れ前から様子を見ると、地面を歩く幼虫にも出会えます。
初めてなら、近所の自然観察会を探すのも一つの方法です。家族で行く場合は、夕食や帰る時刻を先に決め、夜も入れる公園を選びます。いつもの公園でも、夜は門が閉まることがあります。
幼虫が木を登っているところなら「どこで止まるかな」と予想し、羽が伸びているところなら「さっきより長くなった?」と見比べてみます。最初から見られなくても大丈夫。見つけた段階から、その一匹の変化を追えます。
昼間のうちに、抜け殻が多い木を見つけておく
夜に探す前の一歩は、明るいうちにできます。公園の木の幹、低い枝、葉の裏を見て、抜け殻が付いている場所を覚えておきます。そこはセミが羽化した場所なので、次に探す手がかりになります。抜け殻の見つけ方も参考にしてください。
夕方は木だけを見上げず、根元の地面や幹の下の方にも目を向けます。歩いている幼虫が見つかったら、少し後ろから追ってみましょう。登り始めた木の低い位置なら、子どもの目の高さでも変化を見やすくなります。
同じ木で見つからない時は、近くの低木や葉も見ます。「この木に抜け殻があったね」と、昼間の親子の発見を使って探せます。
羽化の見どころは、殻と体と羽の変化
表は横にスクロールできます。キーボードでは表を選んで左右キーで移動できます。
| 見える変化 | 親子で見てみたいところ |
|---|---|
| 幼虫がつかまって止まる | どの脚で枝や幹をつかんでいるか |
| 背中の殻が割れる | 最初に見えてくる体の色 |
| 頭や脚が出て、体が反り返る | 殻に残っているのは体のどこか |
| 抜け殻につかまり直す | おなかの先が抜ける瞬間 |
| 羽が伸びる | 小さくまとまっていた羽が広がる様子 |
ずっと同じ速さで動くわけではなく、途中でしばらく止まって見える時間もあります。急かさず、さっきの姿と見比べる時間にできます。
「いま脚が動いた?」「羽が長くなってきたね」と、目の前で起きたことを話してみます。子どもが先に気づいたら、親にもその場所を教えてもらいましょう。図鑑で見た形と違っていた一匹が、いつものセミへ変わっていくところを一緒に見られます。
観察に持っていくライトと図鑑
足元を照らすライトを用意すると、幼虫を探しながら歩きやすくなります。親が装着するヘッドライトなら両手が空き、子どもの手をつないだり、見つけた姿を撮ったりできます。
おすすめの一つはGENTOS CP-131D。単3形アルカリ電池1本で使い、電池を含めて約85gです。光の範囲とライトの下向き角度を変えられるので、家で足元へ向ける操作を試しておきます。Highは200ルーメン、Ecoは70ルーメン。明るさも照らす範囲に合わせて選べます。
頭に着けて使うライトです。手に持って使う灯りを探す場合は、夜の虫取りライトの選び方で懐中電灯と比べてみてください。CP-131Dには赤色灯がないので、赤色の光で観察したい場合も別の機種を選びます。
予備の単3形アルカリ電池を用意し、出かける前に点灯を確かめて、ライトの準備を済ませておきます。
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SG-530用の単3アルカリ4本パック。使う2本は一緒に交換し、新旧の電池を混ぜないようにします。

おすすめの理由: SG-530で使う単3形アルカリ乾電池。出かける前の点灯確認と、予備の用意に。
選ぶときに見る所: 4本入り。ライトに指定された電池の種類・本数を確かめ、新旧の電池を混ぜずに交換します。
セミを見る時は少し離れ、必要な範囲を短く照らします。羽化中は体が柔らかく、枝や殻につかまって羽を伸ばしているので、触ったり枝を揺らしたりせず、その場所で見守ります。
夏の夜の観察に、ライトと図鑑を
足元を照らす道具を選び、見つけたセミの姿を図鑑でも見てみましょう。
おすすめの理由: 単3電池1本、電池込み約85g。両手を空けて歩き、虫かごや撮影にも使う大人の灯りに。
選ぶときに見る所: High200/Eco70ルーメンで、赤色灯はありません。頭に着けて使うライトなので、手で持って照らしたいときは手持ちライトを合わせます。
おすすめの理由: 家で広げて、写真や解説をじっくり調べる一冊としておすすめ。持ち歩くポケット図鑑とは使い分けます。
選ぶときに見る所: 大判でDVDつき。置き場所と、DVDを再生できる機器があるかを見ておきましょう。
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帰ってからは、小学館の図鑑NEO〔新版〕昆虫のセミのページを開いて、その夜の写真と見比べられます。抜け殻の色と羽化直後の体の色、伸びた羽の形など、子どもが覚えている部分から探せます。家用の図鑑は家で広げ、夜は目の前の一匹を観察する使い方がおすすめです。
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家で写真と見比べ、虫の名前や特徴を探す一冊。小学館の図鑑NEO「昆虫」DVDつきです。持ち歩く道具とは分けて、家で広げて使う図鑑として紹介しています。
セミの羽化を撮るなら、好きな変化を選ぼう
撮りたい時は「背中が割れた」「体が全部出た」「羽が伸びた」など、気になった場面で数枚残せば足ります。親が撮影する間も、子どもは目の前のセミを見られます。スマートフォンを交代して、子どもが撮りたい場面を選んでもよいでしょう。
枝とセミをそのままにして、見える角度から撮ります。撮れた写真を帰宅後に並べると、色や形の変わり方が分かります。昆虫写真の撮り方では、近づき方やピントの合わせ方を紹介しています。
翌日のセミの声を、もう一度聞いてみよう
帰り道の話題は、「どの瞬間が好きだった?」。羽の色が気になった子も、殻から脚が出るところに驚いた子もいるでしょう。答えが出なくても、親が面白かった場面を話せます。
翌日、外で鳴き声を聞いたら「あの夜、羽を伸ばしていたセミもいるかな」と思い出してみてください。食べ物や鳴き声が気になったら、セミの生態を楽しむ記事へ。夜に一緒に見た一匹から、夏の音にも興味が広がります。
セミの羽化観察でよくある質問
羽化を一度も見つけられなかったら?
抜け殻があった木や探した時間を覚えて、別の日にも訪ねてみます。地元の昆虫館や自然観察会の案内には、その地域の見頃の手がかりがあります。
羽化が終わるまで待たないといけませんか?
途中で帰ってもかまいません。眠くなる前に、その日見られた姿を話して終えられます。別の日に違う段階のセミを見ると、前回とのつながりが分かります。
抜け殻と、これから羽化する幼虫はどう見分ける?
抜け殻には背中の割れ目があり、中が空です。歩いたり登ったりしているのは生きた幼虫です。止まっている時は、触って確かめず、脚や体の動きを少し待って見てみます。
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